大人オリジナル小説

Re: 僕の手 ぐちゃぐちゃ ばいばい 皆 ( No.2 )
日時: 2011/05/14 09:15
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y

■□♯1



「ねぇ、最近おかしいよ。羅唯、何かやってる?」


幼馴染にズバリと聞かれたのは、初夏の風が吹く通学路のど真ん中。
聞き方も直球。ど真ん中ストライク。


「何かやってるかって聞いてんの! あんまりあいつらと群れてちゃ駄目だよ」


「う、うん……」


楓には、人の考えていることを射抜くように分かるという能力があるのか。

まぁ、実際考えていた僕が悪いけど。
帰ったらシンナーだなぁ、みたいな。
だって、気持ちいいから。止められなくなる。

群れるなって言われても……。


「あと、煙草とお酒はやめること!!捕まるわよ!!!」


「あ……うん」


何でも分かるようではなさそうだ。
世話焼きで、おせっかいだけど、可愛い幼馴染。
幼稚園のころから一緒だったり。





「んじゃあ、また後でね。あんまり群れちゃ駄目だから!!」


「うん」


楓と分かれて、2−Aに入る。
中ニにもなると、何かとグレている人が多い。



「な、シンナー。気に入ったか?」


教室に入ったとたんに、小声で話しかけてくる人。
瑠希君。



「うん」


「そうか。足りなくなったら言え。売ってやる」


売る、か。
金を使わなくちゃいけないのかな。
ずっとためてある僕の貯金。
普通に五万円くらいはあるのではないか?

まぁ、今回は家ので持ちそうだ。



                        楓に悪いかな?