大人オリジナル小説

Re: 僕の手 ぐちゃぐちゃ ばいばい 皆 ( No.3 )
日時: 2011/05/15 09:11
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y
参照: エルシャダイを買ってしまったが大丈夫か?

■□♯2



体に異変が見え始めたのは、その少し後だった。


「うわっ!?何だこれ!!」


いつものように、買いたてのシンナーを吸っているとき。
腕に、異変が見えた。


「うわああぁぁ!!」


――虫?

そう、腕に虫がうじゃうじゃといた。
虫は嫌いだ。
なんて、甘っちょろいことを言っている場合ではない。
次第に僕の腕は、虫に食われていく。
ぼこぼこになった、僕の腕。ぐちゃぐちゃ。




「最近本当おかしいよ?顔色悪いし。本当に何にもやってないの?」


楓の問い詰め。
腕をガリガリかく僕。
楓がとめる。
血でぐちゃぐちゃな僕の腕。


それでも、止められなかった。



「今回は何日分だ?」


僕がぼろぼろになった腕を上げて、手のひらをいっぱいに開いて見せた。
瑠希君の意地悪。
僕がどれだけ苦しんでいるのか分かっているくせに。
その薄笑いが憎らしい。


「よし、五日分だな。……二万ってとこか」


僕の小遣いの減り方。

此処だけの話、僕の家の金を盗んできている。


「有難う」


「おう」




僕の手 ぐちゃぐちゃ。