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第4話「翔香と香奈」

あたしは、涙をこらえ、教室へ・・・地獄へ行ったのだ------


ガラッ

ドアを開ければ

あら不思議

騒がしい教室が静かになりましたー

もう慣れたから

大丈夫

机の上にごみ？


平気、机を倒せば全部済む。

こんな低レベルの・・・いじめともいえない

馬鹿じゃないの？


「あぁ〜香恋邪魔どけ死ね！！」

バシャ

冷たい汚水にはいまだになれないけどね------

「あーどけていったのにぃ〜〜〜」

翔香がｸｽｸｽ笑う。


「次はぁ腐った花がはいってる花瓶〜1週間は放置してないよん！」

バチャア

あたしに容赦なく水がかかる。

「くさっ・・・冷たぃ・・・」

「あははっお前もとから臭いじゃん〜

　
















　こ　　　れ　　　で　　　キ　　　レ　　　イ　　　に

　し　　　て　　　あ　　　げ　　　る　　　ね　　　　」



出てきたのはトイレ用モップ

よくあるよね

嫌だよ・・・

汚い・・・


「これで半殺しにしてあげるぅ！」

翔香があたしのお腹を蹴る！

「ぐっ・・・！」

あたしはもちろん倒れた

痛い

苦しい・・・怖いよぉ・・・・

ガッ！！


モップがあたしの顔に来た。

「うぐぅううぅぅうう！」

臭い

しめってる

息が苦しい

汚い

ホコリ、ごみだらけ


嫌だあああ

「うああああああああ！」

「きゃっはははははははは！

　カラオケ代払わなかった罰よ！

　しばらくこうやってるわ！」

香奈・・・息が・・・






！！



苦しい！


うあがああ


助けてぇ

お願い

嫌・・・もう無理ぃ

「んぐううう！うあああ」

あたしは泣き叫んだ

でも・・・もう叫べないよ・・・

くるしっ・・・











「ちょ・・・香奈みてよ！コイツの足もと！」

「ん？なになに・・・きたな〜〜い！失禁するとかババアかよ！」

「じゃなくて・・・失禁するって・・・死んでないよね・・・？」

「え・・・まさか・・・」

顔からモップをはずすと・・・・

「きゃああっ！いっ・・・・生きてる！？」

「誰か先生呼んでー」