大人オリジナル小説

Re: 【短編】大好き。でも…憎い。【かもね】 ( No.3 )
日時: 2011/07/18 19:57
名前: ふにゃ子

第1話 【大好き。でも、憎い。】

*台本書きでGO!*

あの日、私は―――…。

愛梨(以下ア)「日香里ちゃ〜ん!」

元気よくこっちに走ってくる女の子…。あれが、私の親友。
そして、私の憎き人。

日香里(以下ヒ)「愛梨!またせてゴメン!」

愛梨は首を振ると、相変わらずの笑顔でニコニコと笑う。

ヒ「じゃ、いこっか。」

愛梨はうん、と頷くと私にひょこひょことついてきた。

ア「ねぇ、聞いて。私ね、昨日『愛悲』の新刊買ってもらったの♪」

ヒ「ふーん、よかったね。」

悔しい。コイツより先に買えばよかった。

ア「でね、愛梨と輝が〜そうそう、愛梨って名前同じなの!嬉しい〜♪でね、輝が愛梨を裏切って…桃花と付き合い始めてぇ〜」

展開言うな、この馬鹿。

ア「でね〜、日香里ちゃん?聞いてる?」

ヒ「あ、聞いてる。」

ア「よかった♪でね、桃花が亨、亮、彰に4股かけてた事が発覚して〜」

お前も信頼無くせればいいのにね。

ア「ねぇ、日香里ちゃん!これ、愛悲の特装版に付いてた愛梨のミニストラップあげる!」

ヒ「あ?あぁ、ありがとう。」

ごめん、大好き。さっきの嘘、訂正、まやかし。

― 人は、欲望に左右されやすいんだね。 ―

【 学校 朝 】

ヒ「ねぇ、鈴。話があるんだけど。」

鈴(以下リ)「何よ。アタシにあまりかかわってほしくないんだけど。」

ヒ「愛梨が憎いの。アンタならなんとかできるでしょ、鈴。」

リ「…。あんた、ずっと愛梨に尽くしてきたわよねぇ?なのに何よ、いきなり。」

鈴は面白そうな目線でこちらを見る。

ヒ「あたしは愛梨なんかに尽くしてなんかないわ。ただアイツが私に貢ぐようにしただけよ。」

鈴「アンタって昔からそーゆーとこだけ悪いよね。まぁいいわ、協力したげる。でも、今度はアンタが私に貢ぐ番。」

ヒ「?」

 − つづく −