「はあ」小さくため息をついた。もう、こんな場所になんかいたくなんかない。─カラッ戸を開ければ、また来た、アイツ消えればいいのに、と聞こえる。聞こえていないつもりなんだろう。丸聞こえだが。正々堂々と、言えない奴はただの屑。戦えない奴もただの屑。そういうものなのよ。この世界は──