大人オリジナル小説
- Re: 怖い、怖い、でも好き ( No.16 )
- 日時: 2011/07/27 11:24
- 名前: 伶香 ◆J3qVnVGrWg
もう、ガマンなんかできない。
そう思って私はアムカをした。
「おはよう」
今日は学習室に真っ先に行った。
メンバーは神谷先輩と松木先輩と、資雄先輩と、芽衣歌。
「はよ、来夏」
ズキズキとした腕をおさえて、席に座った。
「今日も進藤先輩来ないよね」
「ああ、花南?花南、頑張って授業受けてるんだってさあ」
「へえ、進藤先輩カッコいい」
神谷先輩によると、進藤先輩は推薦入試でもっと別の高校に行きたいと思ってるから、授業受けてるらしい。何も、その推薦入試の高校は公立の高校。頭いいんだろうか。
「花南、日登美女学院に入ったのも、ただのお試しだったんだって。そしたらもう頭に授業入りまくって、『私、エスカレーター式に入らず、公立の日登美北高校行きます』って…」
「日登美北高って…!すごいとこじゃないですか」
「はっはは。私も日登美北、目指そうかな」
「資雄先輩」
「進藤先輩によく似てるのよ、私。此処に入ったのも、お試し。というのも、親に勧められたからだけどね」
「へえ…」
「雪子もすごいわね。二人で日登美北行っておきなさいな」
日登美女学院でも落ちる人が多数いるのに、その上の北高をめざすのも、カッコいいな。
「来夏と芽衣歌は、どうするの」
「「へ?」」
「いや、3年間てあっと言う間だから、1年のときに決めちゃえばいいのに」
「…私は…あんま頭よくないから、日登美女学院に残りますよ」
「本当?!よかったああ!!私もなんですよ!」
「…皆が皆、エスカレーターに乗ることはできないからそこそこ勉強しなよ」
「はあい」
腕の痛みなんか忘れて、進路について話し合っていた。
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