大人オリジナル小説
- Re: 怖い、怖い、でも好き ( No.17 )
- 日時: 2011/07/27 13:22
- 名前: 伶香 ◆J3qVnVGrWg
そのころ。1−4。
「美桜」
「は、はい…なんでしょう、委員長」
くすり、と妖しい表情をうかべる頼子と、おどおどしながらちらちら頼子を見る美桜。
「よかったわよね。貴女を求める人がいて」
「…こ、うえいです…」
「で、いくらもらったのかしら?」
「…5万円」
「まあぼちぼちそんなものか。続けていきなさい。…」
「はい」
「失礼します」
「…み、美桜」
学習室にいきなりのお客様が来た。美桜だった。
「来夏、ちょっと…いいかな?」
「うん。何?」
ごめん、と一声かけて学習室から出た。
「…委員長が、呼んでる。来夏の事」
「え?」
「いい話なのよ?って…」
「そう…」
じゃあ、行こうか。と美桜は言って、手を握った。少し痛い。
1−4の教室についた後、から、と戸を開けた。
「あ、来たわ。本当にきたわね」
「…委員長…」
「ふふふ、昨日はどうだった?」
「嬉しくもありませんでした。でも、これでイジメをやめてくれるのなら悪くない話でもありません」
「そう…」
小さく笑みを浮かべ続ける頼子。
「で、どうなんでしょうか。委員長」
「さぁ。まあ、イジメはやめてあげるけど、次のミッションに成功したら、ね」
「…はあ?」
「化粧品を盗んでくれたら、イジメはやめてあげましょう」
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