大人オリジナル小説

Re: 怖い、怖い、でも好き ( No.2 )
日時: 2011/07/22 21:22
名前: 伶香 ◆J3qVnVGrWg


私は、蒼井来夏。
うつ病になっているけど、両親にも教師にも話せないのが今。
別に隠しても話しても何も変わらないって思ってるから。

そしてもう一つもっているもの。

「らーいかっ」
「芽衣歌!」

神崎芽衣歌。同じ茶華道部で、仲良し。
この子に依存している。百合っぽい感じだけど。
別に芽衣歌の前ではこらえている。抱きつきたい。って毎日会うたび思ってる。

虐められてる私を励ましてくれて、優しくて。
強引に誘った部活も「やろやろ!」って笑顔で受けてくれた。

「今日は茶道じゃなくて華道だよね」
「うん。茶道は3年生がやるんだよ」
「私も浴衣早く着たいなぁ」

絶対芽衣歌は似合うだろ、とか思いながら芽衣歌の話を聞いてる。

「あ、予鈴だ」
「う…ん」
「なんかあったら学習室行ってよ!っていうか行くか」
「そうだね」

虐められてる私を励ましてくれてるのは、芽衣歌も虐められてるから。
だから、虐められてる同士、仲良くやろうよ。ってなってる。


「さって…」
「う?」
「2学期の文化発表会のために、浴衣の着付けあいしよ!」
「おっけい。ははは」


こうやってできるのも、学習室のときだけ。
教室では、芽衣歌とは離れ離れだし。

私は芽衣歌が好きなんだよね。マジ。