大人オリジナル小説

Re: 怖い、怖い、でも好き ( No.24 )
日時: 2011/07/31 13:50
名前: 伶香 ◆J3qVnVGrWg


「女学院に入ったのも…美桜がいたからで…」
「…」

クスクス、と笑いながら声を漏らした。

「美桜があんなに簡単に、裏切るなんて思ってなかったから…」
「でも…その美桜っていう子は好きなの…?」

もう、そうとは思えない。私は頭を横に振った。

「それでいいのよ」

進藤先輩は、私の頭を撫でた。

「この学習室のメンバーを大切にしなさんな」
「はいっ」
「じゃあ、もう戻るね」

ふわふわ、と髪がなびくのを見とれていると、進藤先輩はすっ、と消えた。

「ん〜〜久しぶりに1−4行ってみる」
「行ってらっしゃい。3時限目には戻ってきて」
「うん〜」

タタタ、と階段を上った。1段飛ばしで。
1−4の教室についたら、勢いよく戸を開けた。

──ガラガラガラ!!!


少し霞んだ教室を見ると、思いもよらぬ光景が見えた。