大人オリジナル小説
- Re: 怖い、怖い、でも好き ( No.27 )
- 日時: 2011/08/01 14:11
- 名前: 伶香 ◆J3qVnVGrWg
「次期委員長推薦」
そう、黒板に書いてあった。
次期委員長ということは、もう頼子の権力は失われて、次の委員長に権力が回る。
じゃあ頼子はどうなる?別の、もっと優しい子になれば、1−4の評判も上がるの?
「来夏」
「頼子…これって」
「次期委員長は学校からの命令だから。でも、推薦だからねえ。私になる可能性も残ってるのよ」
「…」
頼子になれば、1−4の評判も、環境も変わらない。
投票してきな、そう頼子が言うから、小さい紙切れに、頼子が委員長になることを願って、「音野頼子」と書いた。
数日後。次期委員長が決まったから、学習室に行かずに教室にいた。
次の委員長は誰?権力を持つ人は誰…?
「じゃあ始めるわね」
教師が黒板に、投票数を書き、名前をずらずらと書いた。
すう、と白いチョークが黒板にあたって白線を出す瞬間を見ていた。
「結果は………雨宮さんが委員長になります」
「ふふ、みんなありがとう♪」
「美桜!!」
なんと圧倒的な票の数で、美桜が委員長になった。
いつも頼子のそばにいた美桜がなんで…?
「音野さんの次ってことでぇ、緊張しているんですがぁ、みんなの期待に応えられるようにぃ、頑張りたいと思いますぅ♪」
うわ、ぶりっ子じゃん…。
明日からの生活、いったいどうなるの…?!
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