15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

「美桜」
「あ！来夏っ」
「…？」

私が名前を呼ぶと、美桜も何か話したかったようで。

「……あのさ〜ぁ、タカヒコさんがね、もう一度来夏に会いたいって」
「ホントに？」
「うんっ、メールでそう言ってた。ほらっ」

確かに、送信元はタカヒコ、メルアドだって同じ。そして、私に会いたい、というメール。

「なんで？」
「さ〜ぁ、美桜もぉ、知らないんだぁ」
「…そう。私も実は、タカヒコさんに会いたかったから。丁度いいよ」
「ほんとぉ〜？じゃーぁ、タカヒコさんによ・ろ・し・くっ」

なんだか、本当にぶりっ子になってる。軽症なぶりっ子だが、元々私はぶりっ子嫌いなんだよね…。まあ、でもたまには役に立つか。



「ただいま」
「…どうだった？」
「なんか、タカヒコの方も私に会いたがってたみたいで…メール送信するわ」

『お久しぶりです！あの、ぜひ、今度の日曜に会ってくれませんか？』

そのまま送信した。
なんだか、思い通りなんだけど。

「ははは、楽しみだなああああ…！！」
「ちょっと、来夏、壊れてる」
「…あ、ごめん」