大人オリジナル小説

Re: 怖い、怖い、でも好き ( No.34 )
日時: 2011/08/04 15:18
名前: 伶香 ◆J3qVnVGrWg

「どーぉだった?私の彼氏候補っっ」

教室に入った途端の美桜の声。あんたの候補だったのか…。

「う、ん。オケでは歌上手いし。美桜に合ってるよ」

なにが合ってるだよ…。美桜もそこそこ歌上手いけど、タカヒコ同様声質が一緒で飽きる。

「そうでしょぉ?!今度告白するんだぁ〜」

「和佐原里香で?」

「なっ…」

毒を吐いた。

「なんで、私が和佐原里香ってこと…知って…」
「タカヒコさんから聞いたのよ」
「タカヒコさんが…?!ちょっと…」
「私は言ってない。和佐原さんは美桜というのが本名って言うのを聞かされただけよ」

真実を伝えるんだ。それしか、美桜を止めることは…。

「はあああ?!意味が分かんない!!なんで…なんでタカヒコさんが私を裏切るわけ!?あんたのせいよ!!!あんたと…計画した、頼子のせいなんだから!!!!タカヒコさんは悪くないんだからあああ!!タカヒコさんと会う計画をした頼子も、従ったあんたも…!!みんな酷いわよ!!」

狂った。美桜がくるった。返事なんかする間もないほど勢いで言う。

「…ホントにあんたって…人のせいにするの得意だよねーぇ」
「はあ?!来夏がしたがって…弱いから…」
「弱いのはあんた。金がすぐに湧き出るとか思って、タカヒコのこと浮かせてねー」
「私が里香ってこと…!全部」
「知ってる」