大人オリジナル小説

Re: 怖い、怖い、でも好き ( No.37 )
日時: 2011/08/05 10:15
名前: 伶香 ◆J3qVnVGrWg


「…此処にいる方はみんなお優しくて、良いと。あと、あっちにいたとき…いじめられていて…」

私たちと、同じ属性だ。
櫻井さんはシングルファーザーだから、どうしても父親につきっきりで、メイドとかはいるけど、なつけなくって…。

「ですから、私は、学習室の申請をしたの…です」
「そう…いつでも来てください。私たちでよければ、いつでも愚痴聞きますよ?誰か2人は絶対いるので」
「まあ、それはありがたいですわ!」
「と言っても、グータラしてるので。勉強したいなら勉強、ダラダラしたいならダラダラみたいに」

またそれも楽しそうですね、と櫻井さんは言った。

「あと、お名前は…?」

あ、と私たちは言った。

「私は、蒼井来夏。来夏でいいですよ」
「…えっと、さっきも言ったかな?峰松仁香…です」
「資雄雪子です。確か、櫻井さんと同じクラスだったはず」
「ああ、資雄さんですか!苗字が珍しくて、すぐ覚えちゃいました」
「覚えてくれてありがと。…あと、いないけど松木世良もここにいるから」
「松木さんですか」
「…私は神崎芽衣歌。来夏と同じ部活!」
「あといないのが、神谷梓沙と、進藤花南。進藤花南については全く来ないからね」

覚えるのが大変そうな顔をする。私はふふふ、と笑って、ゆっくり覚えてください、といった。

ここにいるだけで、幸せになれるような場所にしたいな…櫻井さんのためにも。