15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

「委員長〜蒼井、逃げたよ」
「またサボリか？…クスッ」

私は１−４の委員長、音野頼子。蒼井とは小学生の時は優しく接してあげたものの、面倒くさくなって今の通り、いじめている。
中学に入ったら、同じクラスになれるといいね、なんて言う約束も、本当は私が蒼井をいじめたかったから。だから蒼井がやりたそうな委員長に私はなんとかして入ったのだ。

今はとても楽しい。目障りな蒼井が教室に来ることだってほとんどないし。

「美桜？」
「う…あ、ごめんなさい、委員長」

この雨宮美桜は、蒼井の親友らしい。
それはそれは良いことではないか、と、「私も来夏の友達なんだ。仲良くしてくれる？」と声をかけたらすぐに仲良くしてくれた。
いつしか美桜は私に従うようになった。

だから、蒼井の味方はこのクラスにはいない。

今度は学校中、蒼井の味方がいないようにしてあげようかしら。