大人オリジナル小説
- Re: 生きていて何が悪い!!〜参照照500きたぁ!〜 ( No.100 )
- 日時: 2011/12/06 22:16
- 名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY
「真海…真海…真海…私は真海なの??」
小さくつぶやく。
私はベンチに座って枯れた木を見た
秋が来て、病院の庭の木はほぼ枯れているモノばかりだった
足元には茶色…黄色…濃い茶色…さまざまな色の落ち葉が地面を
明るくする。まるでカーペットみたい…
踏めば踏むほど、カシュ…カシュ…という音が増して行く
まだ怪我も完治していないし、まだ、色んなところに包帯。
けっして、外に出ていいわけない。
でも…いっつも、病院のベッドに寝ているんだから
たまには外に出てもいいよね?
もちろん、看護師さんに見つからないように出てきたよ
外に出ないと、気分も悪くなるし。
私はフラフラと歩いていた
歩いていたというか…片足でピョンピョンしていた
もうひとつの足はまだ包帯巻いてるから。
バランス崩しちゃ終わりだよね
私は空を見上げていた
青くて、雲ひとつない……
心にぽっかり穴があいている気がするのは気のせい??
なんか、真っ黒な穴があるような気がする
もしその部分が記憶だったら?
「…………」
寒い秋の風が私の笑顔をなくしていく
何か…気分が悪い
病室戻ろっと。
私はそう思ってベンチから降りて歩きだした
カシュ…カシュ…
落ち葉を踏む音が庭に響く。
私は一人ぼっち…
私は一人…誰もいない…私は…ただのカケラ…
記憶もないし親もきっと来ない。
すると、目の前で声が聞こえた
『真海ちゃん?』
ハッ!
私は前を向いた
そこには…病院の子?入院してるのかな?
白い真っ白なワンピース袖は無し。今は秋。寒くないのかな?
声は鈴のような凛々とした声。薄い黄色の髪の毛。
その髪の毛はくくらず、腰まで伸びている。
背はとっても小さい。肌は真っ白。
ほほ笑む笑顔は優しく、顔は美少女
目は薄緑。足は裸足。
何か…変な子。天使みたい…
とはいえ…この子ダレ?私知らないし、覚えてない
まさか、この子も私と関係が深いの?そうなの?
この子も…忘れてしまったの…?
するとその子はほほ笑んでいった
『やっぱり真海ちゃんだ!えへへ…会えてよかった』
「誰…?」
するとその子は手を後ろに回し、笑った
『私の名前はリン!真海ちゃんに会いたかったの!』
「リン…?」
『そう!真海ちゃん、記憶喪失になっちゃったから…
私…お話しに来た!!真海ちゃんを助けたくて…
あの…
復讐の話…』
フクシュウ…?