大人オリジナル小説

Re: 生きていて何が悪い!!〜参照照500きたぁ!〜 ( No.101 )
日時: 2011/10/27 17:38
名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY

「復讐?何言ってるの?」

『何言ってるのって…簡単だよ?復讐したい?したくない?』

????

私はますますわからなくなってきた

第一、例え復讐することがあっても記憶をなくしたからやりようがない。

「どうゆー復讐?」

するとリンちゃんはニコニコと笑った

『もちろん!いじめへの復讐!!』

「え…?」

『真海ちゃんって、優華達にいじめられたでしょ!?だから復讐!』

え…そう笑って言われても…

優華?優華って誰?知らないし…覚えてもない

すると私の頭の中に昨日の出来事が浮かんできた

あ…そう言えば…昨日慶介君が来たときに

【俺、優華が怖かったんだ】

そんな事言ってたなぁ…

最初は誰かって思ったけど…私が知ってる人だったんだ…

優華って怖い人なのかな…?

私…その人にいじめられたってリンちゃんは言ってるけど…

『私!優華達への復讐を手伝ってあげるからね!!』

「え…あ、うん、あ…りがと」

どういう事?何がどうなってるのかさっぱり…

するとリンちゃんはニコッと笑って

『やったー!真海ちゃん、なあんにも覚えてないから
 復讐してくれないと思ってたんだぁ!』

と言ってとび跳ねた

「そ…そっか」

どうも曖昧な返事しか出来ない。

だって、私記憶なくしてるのに優華達とかいきなり言われても

ワケわかんないもん。

するとリンちゃんは病院の時計を見て『あっ!』といった

『大変!私そろそろ行かなきゃ!じゃあね!真海ちゃん!』

「え?あ、わかった。バイバイ」

私はとりあえず手を振った。

リンちゃんは後ろをクルッと向いて走って行った

そう言って病室へとつながる渡り廊下への道の角を左にまがった

あの道は、まがった後に長い渡り廊下になっていて病室のある建物と

つながる道だ。

やっぱり!あの子も入院してたんだ!

「じゃあ…私も戻りますか!!」

私もまた歩き出した。

実はというと、私の病室へ戻るにはあの道と角を曲がらなきゃいけない

カシュ…カシュ…と落ち葉を踏みながらゆっくりと角をまがった

長くて少し明るい渡り廊下が見えた。

しかし…

「アレ…?変だなぁ…」

渡り廊下の始まりのところで私は立っていた

おかしい!絶対におかしいよ!

だってさっき、リンちゃんが…通ったばっかりなのに!

この病院の渡り廊下は治療する場所と病室がある建物でわかれている

その建物と建物をつなぐのがこの渡り廊下

この渡り廊下は長くて、一本道。

治療する建物の方に庭がある

そしてその庭から渡り廊下へと移動するには、ただ左に曲がるだけ

リンちゃんはその角を左にまがった。そうすれば

一本道の渡り廊下にリンちゃんの姿が見えるのに…!

リンちゃんの姿はない。

それに、この渡り廊下は他の通路へとつながる事はない。

じゃあ…どうやって!?

「う…そ?どうして!?」

私は周りを見渡したが、リンちゃんはどこにもいなかった

〜☆★〜

「嫌だ…!お願い…!やめてぇぇぇ!!」

ある人通りの少ない道に一人の女子の叫び声が響く

その道は薄暗く…闇に包まれていた

そしてもう一人、その女子よりも小さくて凛々とした声が響く

『ごめんね?でも、真海ちゃんをいじめたから悪いんだよ??』

そう言って、腕を上げる。

ガチャリ。

その音は拳銃の音……

「ひっ!お願い!真海にちゃんと謝るからぁ!!!」

女子の目には涙が山ほどたまっていて、恐怖の顔でおびえていた

すると、その少女はその言葉を聞いた瞬間にニコッと笑った

そして可愛い声で言った

『残念☆真海ちゃんは記憶がないんだよ。アンタ達のせいでね…』

少女は小さくつぶやき、拳銃を女子に向けた



「い…い…いやぁぁぁぁぁ!!!!」



『バイバイ☆』

少女は指を引いた

バン!!

暗くて闇に包まれた道に少女の叫び声と乾いた音…そして、


          血の匂い…



少女は、倒れて血を出している女子の近く行った

そして笑って言った。

『ふぅ〜…今回はやりすぎたかなぁ?そんなことないよね?
 だって真海ちゃんのためだもん。ちゃんと復讐しなきゃ…』


そして、少女は、怪しく笑ってクルッと反対方向をむいて、歩き出した

『コレでまた一つ…きゃは!』

少女の声が、恐ろしく、愛らしく道に響いた

そして暗く深い闇に消えた。

































また一人…命が消えた。