大人オリジナル小説

Re: 〜〜*私達の戦争*〜〜 ( No.104 )
日時: 2011/12/06 22:09
名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY

チュンチュン…

綺麗な朝日が病室の窓から漏れ、病室を明るくする

少し肌寒くなってきたこの時期。ッと言うか、とても寒い。

暖房がきいている病室は、明るくて暖かかった。

ちょっと寒い朝の風が病室に吹く

「ん…?」

私は目をゆっくりと開けた

あ〜、朝だ……スズメかな?おこしてくれてあんがとね。

私はゆっくりと起き上がり、窓を見た

「やっぱ、空はなんにも変ってないなぁ…」

そう呟きながら…

もう記憶がないことは気にしていない。

でも、やっぱ心に穴が開いたままの様な感じ。

変なの…もう気にしてないのに…

すると、ドアがノックされた

コンコン…

そして優しくてフワフワしたような声が聞こえてきた

「真海ちゃん?起きてるかしら?」

その声に、ハッと我に返る。

この声は…私専属の看護師さん!!

あ〜、ビックリした〜

「どーぞー。真海は起きてます!」

すると白いスライド式のドアがゆっくりと開いた

その瞬間、いいにおいが病室に漂った

いいにおい…この匂いは…

「おはよう真海ちゃん。朝ごはんよ」

よっしゃー!ビンゴぉー!

「やったぁ!あっさごーはん!」

私が声を上げて喜ぶと看護師さんはにっこりと笑った

そしてべッドの上にご飯用のテーブルを取り付け、(名前なんだっけ?)

美味しそうな朝ごはんを置いた

今日は和食!ごはんに味噌汁!これ、てーばんだよね。

そして鮭の塩焼き。そしてお茶。

「おいしそ〜!いっただっきまぁす!」

私はお箸をとって怪我をしていない方の手で朝ごはんを食べ始めた

でもちょっとちまちま食べ。

あ〜!やっぱココの病院の朝ごはんっておいし〜!

私がご飯をつついていると看護師さんは笑って言った

「真海ちゃんって、本当に小食ね。他の人はもっと多いメニューなのにねぇ」

私は箸を止めた。

「ほえ?そんなに他の人達って食べるんですか?」

「そうよ〜。他の人達はもっと食べるわよぉ。此処の病院に入院してる
 人達の中で3分の2以上の人達はもっとたくさん食べるわよ
 子供たちも真海ちゃんよりたくさん食べるんだから」

へぇ〜…知らなかった。ッて私より年下の子のほうがもっと多いの!?

どんだけ私小食ぅ!?

すると看護師さんが、ニコニコと笑って言った

「でも大丈夫。真海ちゃんの体って、これだけ少なくても丈夫だから」

「そ…そうなんですかぁ…」

なんかよかったような。よくなかったような。複雑……

「真海ちゃん、テレビつけよっか?」

看護師さんがテレビのリモコンをもって私に笑いかける

「え、あ、はい。お願いします」

なんか、別につけたかったわけじゃないけど、看護師さんの笑顔にKO。


看護師さんは病室のテレビに向かってリモコンを押す

ピッという音が響いた。

その瞬間、私の体に衝撃が走った

≪昨日、○県・★市・サクラ見公園近くの裏路地で星波中学校の1年生
 の○○さんの遺体が見つかりました。○○さんは何者かの拳銃で
 打たれ死亡したと言われています。警察はこの事件を殺人事件として…≫

すると看護師さんは嫌そうなをした

「なぁに?殺人事件?この病院の近くじゃない。嫌ね〜
 最近、この中学校の1年生の連続殺人事件が多いのよねぇ〜…
 真海ちゃん、あなたも怪我が治ったらこの中学校に行くから気を付けてね」

そしてまじまじと看護師さんはニュースを見る

私は看護師さんの言葉が耳に入らなかった

何…?何かいやな衝撃というか…変な…感じが体中を走った

どうして…?なんでだろ?

どうしてこんなに衝撃が走るの……