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〜慶介目線行くよー！〜

ザワザワ…！

教室は恐怖で包まれていた。

≪こわいよぉ〜！≫≪俺たちも殺されるのかぁ！？≫≪嫌だぁー！！≫

泣きだす者もいれば、震える者もいる。気絶する奴もいる

俺の心がゆらゆらと揺れる

目の前の光景がぼやけて行く。

俺の周りで不思議な事が二つ起きた。一つは真海の記憶喪失…

そして、このクラスの人がどんどんと減っていく事…

理由は…【何者かの銃殺連続殺人事件】…

この被害にあっているのは俺たちのクラス…しかも今までの被害者が

このクラスの中の必ず誰か一人…日が立つことに机が開いていく…

どんどんと人は減っていく……10日たてば、10人いなくなる…

ウチのクラスは30人…1ヶ月後に全員いなくなる…もちろん、俺も…

優華も……真海も…………

「ああ…どうすればぁ……！」

俺は頭を抱えた。

俺の事はどうなってもいい！真海が殺されるのは…！やめてくれ…

真海の記憶はなくなっていた。

俺のことも覚えていないし、何も覚えていない。

俺は真海の見舞いから帰った後、一日中、自分の部屋で泣きまくった

飯も食べずに、ただベッドに向かって泣き叫んでいた。

苦しい、真海が俺を覚えてくれてないなんて…苦しくて息がしにくい

きっと…原因は…あの日だ。

俺たちが桜見公園で真海を虐めた日…あの時、優華がバッドで真海の頭を…

俺の頭に、気絶して血を流している真海の姿が浮かんできた

その姿が毎晩俺の頭の中に浮かび、頭の中をくるくると回り

頭が割れそうなぐらいの頭痛が俺の頭を襲い、そのあと吐き気がする。

そのせいで毎晩寝れないし、寝れたとしても、悪夢ばかり…

一番苦しかった夢は…真海が死ぬ夢…

真海は血だらけになっていて、そのうち死んでしまう。

そのあと、頭の中に優華やクラスメートたちの笑い声が頭に響く

俺はその夢を見るたび、大声を上げてベッドから起き上がる

その時はいつも汗がだらだらで、頭が熱い。

親が心配してくれるが、こんな事実言えるわけない。

なんせ…俺は人殺しと同じだからだ…

他にも悪夢はいっぱいある。しかも全部…真海が悪魔だ

真海が包丁を持って町中の人達をさしたりする夢や

真海が屋上から飛び降りる夢

真海が俺を銃で殺す夢……

苦しくてたまらない。悲しくて涙が止まらない

あの時…俺が止めていたら…？

もし優華を止めさせていたら…？

真海は記憶喪失にならなくてすんだのか…？

真海を…また一つ苦しめてしまった。

もう俺…最低の最悪のピンボケだよな

真海は…今、悲しみの鎖で縛られているようなものだ

助けたくても、怖くて足が動かない

そして、何も言いだせない。

そんな風にまどわってるうちに

真海は悲しみの鎖にもっときつく縛られる。

俺はそんな風に真海を傷つけてるんだ

もう俺…真海を好きになる資格ないよなぁ…？