大人オリジナル小説

Re: 生きていて何が悪い!!〜特別質問企画やってます!〜 ( No.110 )
日時: 2011/11/04 18:30
名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY


「いじめ…いじめ……」

私は小さくつぶやいた。

風がずっと本を読み続けて疲れた目を癒してくれる

自然の様なにおい。無臭だけどちょっと甘い香りがする病室

いじめ…?

何かこの言葉、私の心にひっかかる。

いじめと私関係していたのかな…?

いじめ…いじめ…いじめ……

そして私は窓を見た

そして暗示のように小さくつぶやいた

「いじめ…いじめ……いじ…」

ザァァァ…

私の言葉が止まって涼しい風が吹いた

いじめ…………?

そう思った瞬間!

一瞬頭の中が真っ白になり、

ズキン!!!

痛々しい音が私の頭の中に響いた

「ッ…!あ…ああ……!!」

私は頭を押さえ、バランスを崩しベッドからおちた。

ドン!

私は体を打ちつけ背中が痛くなった

けれど、こんな痛み、今の頭の頭痛とは比べ物にならない

あ…!あ…うあ!

痛い!あ、あ、頭が痛い!!!!

だ…誰か助けて!!タスケテ……!!

助けてよぉぉ!

私は涙目で手を伸ばすが誰も気づかない

ズキン!ズキン!

激しい頭痛は私の頭を割りそうな勢いだった

痛い…!助けて……!!

ズキンズキンズキン!!

激しい頭痛はどんどんと増していく

痛い…!苦しい…!

「タ…すけて…!い、痛い……!息が…できない……!!」

私の視界は白く、薄くなっていく

ズキズキズキズキ!

頭が割れる……!嫌だ…!

あああ!

痛い痛い痛い……!!

ズキズキズキズキズキズキズキズキ…!!!

「くぅ…っつあ!いた…い!」

私は気を失いそうだった

体も力を失ってきて、視界も白くなってきた

息もしにくくなってきて心臓が激しくなる

もうダメ…!死んじゃう……!1

ズキズキズキ… 

すると…


ピシャーン……

「!!!!!」

ハッ

私は目を見開いた

何!?今の…!

私の頭の中に何かの記憶が横切った

私が倒れていてその上に誰かが手を組んで足を載せている姿…

そしてその周りを沢山の男女が笑いながら見ている所……

まるで【いじめ】のようだった

顔も見えなかったし、白くてボヤボヤだった

それに倒れているのも私かもわからない

足を載せているのはピンクの髪色でツインテール。

し、知らない…!あんな子……!

けど、やっぱり倒れていたのは黄色の髪の毛で、ショートカット

きっと私…!私だ……

でも…どうして…?

どうして…?

どうして私は…倒れて…≪ズキン!!!≫


「ッ…!!!ああ…!いた…いい!くるし…い!はぁはぁはぁ…」

私は死にそうだった

痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!

いやだいやだいやだいやだいやだ

苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい

私の目からは涙が一粒流れた

記憶を失ってから初めての涙……

冷たくて…悲しみの涙……

もう無理…!し…んじゃ…う…

私は死ぬ覚悟で精いっぱいの声を出した

「タ…すけて…!くる…しいよ……!誰か…!誰かぁ…………!!」

私はもうどうなってもいい。

けど…!死ぬのは…!絶対に嫌だ!!!!

絶対記憶を取り戻すんだぁぁぁ!!



「たす…けてぇ……!誰か…タスケテ……!はぁはぁ…誰か…だ……!

       誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!!」



すると、ドアが急にあいた

そして…

「真海ちゃん!大丈夫!?しっかりして!!」

誰かが私の病室に入ってきて私を抱きかかえた

私は目を細めて、まだぼやける目を使ってしっかりと見た

そこには、いつも一緒にいてくれる

私専属の看護師さん…

よか…た…

すると、私の視界がぼやけ始めた

声も出なくなり、体も動かない

「あ…う…あ…………」

かすれて看護師さんにも聞こえない

看護師さんの姿も見えなくなってきた

そして声も聴こえなくなる……

「真海ちゃ…!しっ…り…して!先生を……よば…きゃ……!だ…か
 先…を…よん………きて……!!」

看護師さん…

苦しいよ…頭が痛いよ……

た、けて……

私の意識はもう今にも消えそうだった

視界は色があるかもわからない状態で体はちっとも動かない

声も全く出なくなり、息もとてもしにくいし、心臓が音をたてる

私が息を切らしていると

白衣を着た先生と数人の看護師さんが病室に走ってきた

「大丈夫か!?」・「真海ちゃんしっかりして!!」

などの声が次々に飛ぶ

はぁはぁはぁ……

私はふと、病室の入り口に目が入った

そこには、例え、どれだけ視界が白くなっても呼吸ができなくても

体が動かなくても、心臓がすごい音をたてても

意識が消えそうでも、すぐにわかった

「……!!!! あ…………!」

小さな声で叫んだ

そこには、入口でニッコリと笑っている少女……

薄黄色の髪が揺れていて真っ白でシミ一つないワンピースは風が吹いてないのに

すそがひらひらと揺れていた

私はその姿を見て凍りついた

その少女は凛々とした声でほほ笑みながら言った







『真海ちゃん。』





































う…そ…

嘘でしょ……?

私は声を振り絞って言った

「リ……リンちゃ……」









































プツン……