大人オリジナル小説
- Re: 生きていて何が悪い!!〜特別質問企画やってます!〜 ( No.111 )
- 日時: 2011/11/06 14:05
- 名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY
ここは……?
ドコ…………?
私、死んだの…?もう死んじゃったの……?
嫌だよ……
「ん……」
私はゆっくりと起き上がった。
頭がまだちょっと痛い
何か寝起きの様な感じ……
私は目をこすって周りを見渡した。
アレ…?どこだここ。
そこには何もなかった。ただ真っ白で何もなかった
視界が真っ白になったんじゃないかと思った
部屋でもなかった。いったいどこかもわからない
ここはどこ……??
私は重たい体でゆっくりと立ちあがった
あれ…そう言えば、包帯がない。
体もいたくない
何で……??
だけど……服が……何この可愛い服
どっかの学校の制服みたいだけど……
赤色のリボンに青色の軽い生地のちょっと短いプリーツスカート
白色の服と赤色のリボンがとても合っている
セーラー服?
これって、どっかで着たことがあるような着心地…
それはいいけどさ…ドコなの…?
えーと、さっきの事を思い出すと…
普通にベッドにいて、そんで急に頭が痛くなって
看護師さんがかけつけてくれて…
それで…
リ…
「リンちゃんがドア越しに見えた時に私は意識を失った。でしょ?」
後ろから声がした。
誰!?
後ろをバッと振りむくと…………背筋が凍った
そこにはニッコリ笑って、黒い服に身を包んだ…
「私…………?」
真っ黒な上着に真っ黒な制服。
真っ黒なハイソックスに、真っ黒なヒールが高い編み込みブーツ
真っ黒な目。だけど髪の毛は黄色
そう…真っ黒な私がニヤッと笑っていた
えええええ!!
嘘嘘嘘嘘嘘嘘!!!
ありえないありえない!!!
すると、真っ黒な私が笑って言った
「うふふ。ビックリしたでしょ?なんせ私はあなたの仮身なんだもの…」
と言って一歩近ずいてくる
カッ…
その音が白い空間に響く。
私は汗をだらだらとかき、一歩後ろに下がる
どどどえええ!!!
「か、か、かかか仮身んんんん!?!?!?」
「かって何回言うのよ。そんなに驚く事?」
「あ、あ、あああ当たり前じゃん!!!!!」
「そうかしら?誰でも心の中に2人目の自分がいるものよ?」
え…?
「そ、、なの?」
「ええ。でもね、二人目の自分に会える人なんて本当はいないのよ?」
「ふ…え?」
「でもねあなたは私…夢見 真海の仮身!悪見 魔海に会えたのよ」
悪見 魔海……?
アクミ……マミ……?
「あ、くみ まみ??」
「そうよ。私はあなたに会えることを楽しみにしていたわ」
「えええ!」
すると魔海はパチン!と指を鳴らすとフワフワと浮いた
なにぃぃ!?
そして足を組み、はぁー…とため息をついた
「私ね〜、リンに呼び出されたわけよ。わかる?」
え?
「り、リンちゃん??」
「そう。」
魔海は今度は爪を見始めた
「でね、何か、『真海ちゃんを助けてあげて!』って言われたのよ
正直、一人目の自分に会えると思って楽しみにしてたわ。でもね…
こんな混乱少女をどうやって助ければ……いいのよ!!!」
魔海は手から黒い火の玉を作り、
私に向かって火の玉を投げつけた。(超スピードで)
「うおわぁ!」
私は手を床に付いて一回転して火の玉をよけた
あっぶなぁーー!!
私の頬の横を火の玉がすかした
シュンいう音と同時に
黒くて熱いオーラが私の頬をすかした
怖い怖い怖いって!
その姿を見た瞬間、魔海の眉がピクリと動いた
「ふぅ〜ん…面白いじゃない…」
そう呟き、どんどんと黒い火の玉を作りだし、全部宙に浮かした
合計で30個ぐらい
どんだけ作ってんの。
すると、魔海はニコッと笑って
私に向かって、指をさした
すると…
ビュン!
30個の黒い火の玉は私にめがけて全部飛んできた
「な!ななな!」
うっそぉー!!
魔海は高笑いしていった
「さぁ!避けてみなさい!おーほっほっほ!!」
口に手を当てて、お嬢様笑いをした。
ちょ…!
そうあせっている暇なんてない!!
目の前に黒い火の玉が迫ってきた
私は下へと素早くしゃがんで避けた
シュッと黒い火の玉は私の頭をかすった
するとまた目の前に5つ飛んできた
一回転して避けて、バック転をして2つ避けた
手をつき、横にそくてんして、3つ避けた
魔海の顔がニヤけた
「いいじゃない!面白いわ!!」
そう言ってドンドンと火の玉を作り私にめがけて投げつける
おいおいおい!!
シュッ!
音をたててドンドンと早くなる火の玉
私は下へと転がり、避けた
足を上げて避け…右にまがって…左に曲がって
2回転バック転をした
太ももの後ろを黒い火の玉がかすめた
あっつぅ!!
ヒュン!
「っと!」
私は、目の前に飛んできた火の玉をイナバウアーで避けた
目の前を黒い火の玉が飛んだ
あれ…?私こんなに出来てたっけ?
手を付いて、一回転がる
体がとても軽い。
私はどんどんと避けて行く
すると、背中に熱い感覚を感じた
「ぬ…?」
背中に風を感じ、とっても暑くてヒリヒリする
も、もしや!
私は後ろを向いた。
あ、あ、あ
せ、服の背中に穴がぁぁぁーーー!!!
火、火の玉があたったんだぁぁ!!
背中がひりひりする!
すると、魔海が大声で笑った
「おーっほっほっほ!あらら、もうあたったのね?ホント!つまんないわ!
せっかく、高みの見物をしていたのにね!夢見 真海なんて
そんな小さいレベルだったのね!期待はずれだわぁ!」
その言葉を聞いた瞬間、
プツッと言う音が私の頭の中で響いた
おいおい…
誰もなぁ…こんな事したくてやってるんじゃないんだぁ!
私は下を向いた。黒いオーラが私を包む
すると、散々高笑いしていた魔海の笑いが止まった
「あら?」
もう限界…!
「体は熱いし、汗はだらだらだし…背中が痛いし…なにより!
よくもこの可愛い制服の背中に穴を開けてくれたなぁぁぁ!!」
ゆるさぁぁーん!!
私は前を見た。
すると、魔海はニヤッと笑って指を鳴らし
元の体制に戻った
そして
「あら。やるつもり?いいわよ…あなたの本当の実力を見たいしね!」
そう言って両手に真っ黒な銃を持った
ガチャリと言う音が響く。
私…もう一人の自分と戦うようです。