大人オリジナル小説
- Re: *BLACKring* ( No.118 )
- 日時: 2011/11/11 18:33
- 名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY
(眞人目線です)
俺の名前は北川 眞人。
有名団「BLACKring」の一人だ。
・・・・
俺は今、あいつらを呼びに行こうと、廊下をせかせかと早歩きをしている
いっつも、燈香莉が逃げ出したら俺にメールが来て俺があいつらを呼びにいく。
しかもほぼ毎日。勘弁してくれ…
俺は少しいらだち気味であいつらの教室のドアの前に立った
そしてノックもせず、豪快に開ける
ガラッ!という音に反応し、みんなこっちに目を向ける。
俺は何も気にせず、教室に入る。
俺はもう慣れた。たとえどんな冷たい目線で見られても。
≪何アレ…≫と言われながらも。
俺は何回もこの行動を繰り返している。
クラスの中からは
≪まただ〜。もう慣れちゃった≫≪ほっとこーぜー≫≪せんせー、授業続けよー≫
こんな声が飛ぶばかりだ。
担任の分厚いメイクをしたマダム先公も「そうね。」と言って
俺に背を向け、また黒板にチョークでめんどくさい計算を書き始める。
俺は、茶黒髪を持つの少女の机に行くと机をトントンと叩いた
すると、少女は輝く髪を揺らして窓を見ていた視線をこっちに変えて
振り向いた。そして、「何よ?」と冷たい目線で言う。
俺は無言でケータイを開き、さっきのメールを見せた
すると、少女は、マジマジと見て、「ふぅん?」
と言って、机の上にあるものを片付け始めた
そしてキチッとカバンの中に入れると、机を立ち、堂々と
前を歩いて教室のドアに手をかけ、ガラリと開ける
クラスメートたちは、≪まただ〜≫≪サボリすぎ〜≫≪ズッルーー≫
という罵声を飛ばした。だけど、少女は気にもせず
ただ、後ろを振り向いて鋭い目つきでクラスメートたちをにらんだ
そして、「行くわよ。」と一言言って教室から出て行った
俺たちはカッカッと言うチョークの良い音が響く教室を後にした。
俺は、少女と一緒に冷たくて冷えている廊下を歩きながら、
次の教室を目指した。
さみぃ……
息を吐くと白い息が出そうだ……
少女は、何も言わずにつかつかと歩く。そして
「で敬と恵里は?」
と、冷たい声で言いながら俺に振り向いた
「まだ。」
「そっ」
すると、少女は、また前をむいて歩き出した
やっぱ、つめてぇな……
空気も冷たいし、廊下も冷たいし、美季が何より冷たい……!
すると、あいつがいる教室が見えてきた
俺と美季はちょっと小走りで教室に向かった
【廊下は走るな!(小走りも)】
って言うポスターなんぞ、今は見ている暇はない
そして、また堂々と美季が教室のドアを開けた
やっぱり、同じリアクション。
≪まただ〜。≫≪もう慣れちゃった≫≪ほっとこーぜー≫≪せんせー、授業続けよー≫
全く同じ…;
まぁいいか。とりあえず、アイツを呼びに行かなくちゃな…
俺は教室を見渡した。美季はただ黙っている。
「お、いたいた。」
俺は、一番教室の端っこの机にねそべりかえっている少年のところまで
行った。そして、前に立ち、小さくそいつの耳元で、呟いた
「よう敬。これからサッカーするけど…行「いくぅぅぅ!!」
少年はバッと起き上がり、ん?という顔をして周りをくるくると
見た。効果絶大。
「さすがね…」
美季が呟いた。
ふん、俺はこいつと幼稚園からの中ってもんだからな。
すると、少年は寝ぼけ顔で
「ヴえ?ばぁにがあ?」(ふえ?なにが?)
と意味不明語で俺に問いかけた。寝ぼけって恐ろしいな…
「どーでもいいから、行くぞおら」
俺は、少年の腕をつかみ、イスから立ち上がらせた
すると、少年は…
「ぢヴえ?……はっ!何なんだよ!急におこすなよ!!!」
「よー、おっはようございますー。敬★」
「怖っ!?」
俺は、ブツクサいっている敬にあのメールを見せた
すると、敬は急に顔色を変え、「おー、またかー」といった
おー、まただー
すると、敬は急いで机に置いてあるものをカバンに流し込むように
入れた。
いいのか……それで…
俺はそのあと、のろのろ歩く敬をひきづりながら教室を出た
敬と、美季はそろった。
あとは…あいつ…………