大人オリジナル小説
- Re: *BLACKring*〜深まる謎〜 ( No.120 )
- 日時: 2011/11/13 12:25
- 名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=BvrXQWJLxFA&feature=related
〜リン目線…〜 (↑参照はリンのイメソンです)
寒い…
冬の寒い風が私の体を冷やす。
腕も冷えて行く。熱を失っていく…
寒い風で髪の毛がゆらゆらと揺れる。
足の指も芯から冷えて行くような感じがする。
寒いなぁ…
私リン!好奇心いっぱいでかわいいんだよ!
あの有名団「BLACKring」の一人なんだ!って言うかリーダーかな☆
きっと今頃、眞人達は燈香莉を探しているんだろうなぁ…
燈香莉ってば、いっつも逃げちゃうの!困ったなぁ
燈香莉は一応必要な要素だからなぁ……
いなくなられちゃ困るんだ。
まぁ、それは置いといて!私は今どこにいるとおもう?
えへへへ〜〜……わかった?
答えはね…【真海ちゃんの学校の屋上】だよ!
だから、寒いんだ。風も全部寒い!
ちょっと、誰かさんを呼び出したの。
で、今まっているんだ。
私は空を見上げた。
空はどんどん暗くなって闇に包まれそうだった。
雨が降りそうだなぁ……
空は暗い。
空気は冷たい。
風が吹く。
足元から冷える。
髪の毛が揺れる。
私の眼の色は変わっていった。
緑色から灰色へと……
空と一緒に変わっていく。
すると、カチャリと屋上の入り口から音が聞こえた
「梨亜ちゃん…呼んだ?」
重い屋上の扉を一人の女子がゆっくりと開けて入ってきた。
由崎 香鈴(ユザキ カリン)
真海ちゃんのクラスメート。
もちろん、真海ちゃんをいじめていた。
『香鈴ちゃん 来てくれたんだね』
「う…うん。梨亜ちゃんどうしたの?」
香鈴ちゃんは私を「梨亜」と呼ぶ。
本当の名前は教えない。いわゆる…仮名ってやつだよ。
空がどんどんと暗くなっていく
私の眼の色はどんどんと黒くなっていく。
香鈴ちゃんの顔はどんどんと暗くなっていく。
≪…………≫
私と香鈴ちゃんは見つめ合っていた
張りつめた空気。
『香鈴ちゃん…』
「な…に?」
私はゆっくりとほほ笑んだ
『夢見 真海って知ってる?』
すると、香鈴ちゃんは「ッ…!」と息がつまった。
「し…知らない……」
そして、そう言って香鈴ちゃんは目をそらした。
私は目を細めた。
嘘付き……知ってるくせに。
『そっかぁ……真海ちゃんって、私知ってるんだ』
「え…!」
香鈴ちゃんは目を見開いた。
私は恐ろしい目で言った。
『真海ちゃんね、いじめられてたらしいの。クラス全員に…』
「そ…そうなの…?」
『うん。でね……香鈴ちゃん…』
「何…?」
『あなたも真海ちゃんをいじめていたでしょ??』
すると、香鈴ちゃんは顔を真っ青にして、首を振った
「し…!しらない!知らないよ!真海なんて!」
『…………』
シーン……
そらが黒くなって、私の目が光った
そして小さくつぶやいた
『そっか…じゃあ、みんなに教えてもらう…?』
「え…………」
私は下を向いた
『知ってるでしょ?あの中学生連続殺人事件…』
「う、うん。」
『実はね……』
私が口を開いた。
その瞬間、寒い大風が強く吹いた。
ビュオオオオ!
髪の毛や服が揺れる。
ザザザザ!
木が揺れる。
ザァァァ!
砂埃が立つ。
『あの殺人事件の犯人、全部私なの』
香鈴ちゃんはただ立っていた。
「え…………」
私は不敵な笑みを浮かべた
『私…真海ちゃんをいじめたあのクラスが許せなかった。だから……
みんなみんな殺した。みんな、血まみれで死んじゃった。』
「え…!う、う、う、う、ううそ……だぁ!」
『本当だよ?』
「……!」
私が一歩近ずくと、香鈴ちゃんは一歩下がる。
また近ずくと…下がる…近ずくと…下がる…………
近ずくと下がる…近ずくと…下がる……
カタン…
香鈴ちゃんの背中に屋上のフェンスがあたった。
香鈴ちゃんは小さく「あ……」と叫んだ
私はにっこりと笑った。そして近ずく。
香鈴ちゃんは「こ、ないで!」と言う。
『香鈴ちゃん…真海ちゃんを知らないって言ったよね?だったら、
天国にいる、私が殺したあなたのお友達に聞けばいいよ……』
「あ!いやぁ!!やめてぇ!!お、お願い!!!」
『虐められる気持ちは虐められた人しかわからないんだよ…なのに
真海ちゃんの気持ちも知らずいじめたよねぇ?自業自得だよ…?』
香鈴ちゃんは涙目で叫び続ける
「やめて!!お、願いだから!真海にちゃんと謝るからぁぁ!!!!」
『その言葉…前に殺した子も言ってたよ…?でもね、残念★真海ちゃんは
記憶喪失になっちゃったんだよ…みんなのせいでね……』
私は香鈴ちゃんの目の前に立った
『バイバイ…よかったね。天国のお友達に会えるね……』
「ああああ!!いやいやいやいやいやいやぁぁ!!!!」
その瞬間、空が光りゴロゴロと雷が鳴り、そして大雨が降りだした。
ガシャン…!
というフェンスから外れる音と同時に、ドガーン!!と地響きが鳴った
そして……
「きゃああああああああ!!!!いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドチャッ……
雨が、おちた少女の血を広げる。
まるで、地面が絵の具を塗られているように赤くなっていく。
私は下を見つめていた。
雨で髪の毛・顔・手・全身が濡れた。
私の目は何もうつっていないほどの真っ黒だった。
ドシャーン…
雷が落ちる音がした。
死んじゃった。かわいそ〜。
でもね、真海ちゃんの方がずっと可哀そうだもん。
自分がやったことだもん。自業自得だよね…
『さぁて!帰ろうかな…?雨も降ってきたし!!』
私はゆっくりと歩き出し
『よいっしょ!』
カタン…
屋上のフェンスにまたがった。
雨でフェンスが濡れている。
自殺じゃないよ?帰るんだよ?
私はフェンスから降りてゆっくりと前に出て…………
飛び降りた。