大人オリジナル小説

Re: *BLACKring*〜深まる謎〜 ( No.126 )
日時: 2011/11/24 19:08
名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY

〜またまた誰目線?〜

暗い路地に膝をついて、力を失う少女…そして赤色の髪の毛の少女。

あ…ああ…

私は、声も出せなかった。

「う、そ、嘘でしょ…?久留巳は私を裏切ったっていうの?そんな!!」

私が大声を上げる。すると、赤髪の少女は、怪しく笑った

「まぁ、裏切ったことになるわね。だってあの子は元々あの組織の一人
 じゃないわ。ただの盗み聞ぎよ。そのためにアンタに近ずいたの
 BLACKringのスパイ…結局、redmoonの一人じゃなかったのよ」

嘘だ嘘だ!!

久留巳は…私を裏切らない!

嘘を言わないでぇ!

「裏切らないって言う様な顔をしてるわね。でも本当よ。真海を手に入れる
 ためならBLACKringとcheckleiはどんな手段も
 使うのよ。ホント、怖いわね」

真海…!真海真海真海真海……!!

「まぁ、そんな事はどんな組織でもするでしょうね。だって、真海の情報を
 たくさん集めといた方が、得だものねぇ。」

頭の中に夢見 真海の顔が浮かんできた。

黄色の髪の毛。長いまつ毛。薄青の綺麗な瞳

白い肌。いい形の唇。顔のラインはすっきりしていて

本当に美少女と言えるもの。

私はこぶしを握り締めた。

ギュ…!

手に汗がだらだらと出るほど強く強く握りしめた

「ダメ…!真海は私達が手に入れる……!BLACKringにもcheckleiにも…
 絶対に…!渡さない……!私達…redmoonが手に入れる…!」

赤髪の少女は、「ん?」と呟いて笑った。

「まぁ、上手くいけばいいわね。でも、BLACKringもcheckleiも全部全部
 この街の組織は真海を狙っているわ。高根の花…?って言うものかしら??」

真海を手に入れる…!絶対に…!

【アレ】をクリアするため……!

手に入れる…………!!

赤色の少女は、ふっと笑って、後ろを向いた


「さぁ、高根の花は…いったい誰がむしり取るのかしらね…?


         争奪戦の始まりよ……」





そう言って、少女は闇色の中に消えた。

絶対に手に入れる…!絶対に絶対に…………!


「絶対に……!真海を手に入れてやる!!!」



〜☆★〜(真海目線)

「ハッ…!」

私は頭に何か衝撃が走った様な気がした。

なに…?今、変な感覚が…

私はただ外を見つめていた。

風が冷たくなってくるこの時期。

乾燥しそう…おーさむさむ。

私…どうしちゃったんだろう?

最近…変な感覚が私の頭を襲う。前は頭痛だし、前はまた衝撃が走ったし

記憶が戻ってくるのかな…?

すると、ふと窓の外に目が入った。

そこは、綺麗な病院の中庭だった。花は見渡す所いちりんも咲いて…………る。

黄色の花で花びらが一枚一枚揺れて綺麗。くきはしっかりとしていて

真ん中の青色はうす色で控え目な美しさだった。

「うわぁ…」

私はその花に見とれていた。あまりにも繊細で美しくて可憐だったから

しかし……

ビュオ!

いきなり強い風が吹き、病室のカーテンが激しく揺れる。

「ふわ!」

病院の布団が私の顔にかぶさる。薬品臭い…

ベッドがカタカタ言い、とっても激しい風だった。

綺麗なあの花も、強風には勝てず、簡単に飛んで行ってしまった。

あ……

花弁は散り、くきは遠くへ……

あーあ…綺麗だったのに。

花も…簡単に強い風では消えるんだね。フッと。

強い風も収まっていき、ゆっくりとした空間に戻る。

何か…つっかかる。

「変なの…」

私はそう言って、花びらが飛び散った場所を眺めた。

青色で真っ青な空がどんどんと曇って行くのには気づかなかった。






































今思えば、どうしてあの時、空の曇りに気が付かなかったんだろう?

私が、こんな事に巻き込まれるとは思っていなかった。

あの雲は…風は…教えてくれていたんだ。

あの日が…私への忠告だと知らずに……

















私は気付かなかった。



自分がどれだけ凄い存在か。そして、これから自分をめぐって、

運命が変わっていき、私の人生が左右されることなど……