大人オリジナル小説
- Re: 〜〜*私達の戦争*〜〜 ( No.160 )
- 日時: 2011/12/16 18:57
- 名前: 菜々希 奈菜 ◆mkSlAKVcCY
(浪江目線)
もういや。
いやいやいやいやいやいや。
お願い死なせて。
もう苦しみたくないの。
消えたいの。
あなたには私の気持ちがわかる?
浪江ちゃん。私んしんだらいい?いいの?
手首を切ってみたの…
私達友達だったよねぇ…?浪江ちゃん…
こんな言葉もう二度と聞きたくない。
ましてやもう聞きあきたと言って良いような話。
でもこれがすべて私が悪いのかもしれない。
弱い自分が何もできない事が招いた結果なのかもしれない
いじめなんて本当に嫌い。大嫌い。
でもなぜか止められないのがこの現実。
本当に厳しい現実。怖くて何も言えない自分を懲らしめる現実
でも…明日香は違う。そんな中から少し外れている。
明日香はいつもはきはきとしていて、少し暴力的だけど
私にはとっても優しい一面を見せる事があって…
明日香も私と同じ気持ちを持っている。
でも、どうしてだろう?明日香もいじめは嫌いなはずなのに、
どうして今回は止められないんだろう?
優華なんて何も怖くないのに。恐ろしい存在でもないのに。
でも結局、そんな事言ってる私も過去の事を引きずりっぱなしで止められない。
でも、やっぱり良くわからない。
もしかしたら明日香もすこしそんな経験はあったかもしれない。
何でもかんでも言う子だし、性格少しきついから。
その性格が嫌いで反感をくらわせる子たちもいたかもしれない
小学生の頃、男子からは「元ヤン」かもしれない。
といううわさも流れていたのは、女子の中では私を入れても少ないかもしれない
けどそんな変な世界でも明日香は毎日毎日頑張って生きていた。
だけどその噂からつながっていって、もしかしたら明日香も…………。
私は体が一瞬震えた。怖い発想ばかりしてしまうマイナー人間
だけど、もしかしたら明日香にはそんなことなかったかもしれない。
あくまで私の考えの一つ。明日香は人気者だったこともこの目では見ている
例え明日香がそんな経験をしても、明日香は私の様に過去を引きずらない
私だってそんなマンガとかにある重苦しい過去じゃない
忘れたいと思えば忘れれる。けど心が許さない。絶対に。
だから忘れることが私にとって正しい事なのかが心配で…
こんな事が他にあるのだろうか?
でも、あるかもしれない。この世には私には数えられないほどの
人達が苦しみながらも生きている。
そんな世界が今私の目の前に広がっていると思えば悲しいとさびしい。
悲しいはなぜこんな事があるのか。罪悪感に押しつぶされる
さびしいはみんなの笑顔がさびしい気がする。何処か奥に。
明日香も最近笑わなくなってきた。暴力が強くなるばかり。
どうしちゃったの?って声をかけても答えてくれない日が続く
口数もかなり減ってきて、それに前より痩せた気がした。
最近部屋に閉じこもりっぱなしで、私の言葉にも反応しない。
あんなに元気だったなのに、今にも罪悪感に押しつぶされそうで
可哀そうで可哀そうでしょうがない。
もしかしたら明日香がいじめに逆らえない理由は私の知らない
秘密の事なのかもしれない。
良くあるケース。助けようとする人の弱みを主犯人はにぎって
その人を押さえつける。そうなのかもしれない。
私に秘密は2、3個ほどじゃないけど、明日香は見た目的に持っていそう
だれにも知られたくないとてつもなく重大な秘密を。
私は血がつながっていてもそんな事は探ったりはしない。
私には私の秘密があり明日香には明日香の秘密がある
それは人にとっては当たり前だから、別に何も感じない
だけど優華達は違う。探るだけ探って弱みをとにかく握る
そんな事のせいで、だれも逆らえない。
クラスの大半の人が弱みを握られている
ありえない。普通はあり得ない。
だけど優華は通常の人間ではない事はみんな知っている。
だから優華にあやつられるのは当たり前の真実なのかもしれない