大人オリジナル小説

Re: 〜〜*私達の戦争*〜〜ついに参照1000来たァァァ!!! ( No.167 )
日時: 2012/01/18 16:59
名前: 菜々希 奈菜 ◆mkSlAKVcCY

(瑠香目線)〜やっと古戸君が出せるよ〜

静かな保健室。電気をつけてないので暗い。

カーテンはぴっちりと閉められていて、もっと暗い。

「っ…!いった……」

私はバンドエイドを体中に張りながら文句を言っていた

「何なの…!あいつら!いじめはいけないのに…」

私がまた文句を言い出すと隣のいすに座っている古戸君が

下を向いてしゅんとする。とてもかわいそうな姿だった

「……ごめん……」

そういってまた何度も小さな声であやまってきた

銀色の髪がゆらゆらと揺れる。

内心では自分を責め続けているのだろうか。

「ごめん」以外何も言わずにただ座っていた

古戸 カイ 

一言で言えば…一言ではいえないような男子…

私は痛む体を必死にこらえながら古戸君に笑顔を向けた

「古戸君は悪くないよ!あの馬鹿達が悪いんだって!!」

古戸君は一瞬ぴくっと反応したのか、少し動いた。

「……だって…………」

私は必死の笑顔で古戸君のさびしげな背中をぽんぽんとたたいた

「じゃあ、古戸君がなぜ悪いか11文字以内で答えよ!」

古戸君はゆっくりと口を開いた。

「…………俺が全部悪いから……」

…11文字ぴったりで答えやがった。

私はもっと大きな声で言った

「だーかーら!古戸君は何も悪くないって!!」

「……だって…俺のせいで瑠香ちゃんが傷ついたんだろ……?」

「違うよ!私は自分でいじめられに行ったのさ!!
 だから!古戸君は何も悪くないし!むしろ古戸君はいい人だよ!!」

すると古戸君の体はぴくっとまた動いた

そしてずっと下を向いていた顔をゆっくりと上げて私のほうを見た

顔は前髪で左目が見えない。いや…むしろ隠してるのかも…?

でもやっぱり顔には出ていた。「いい人ムード」っぽいものが。

どこか優しい顔だから。どんなに傷がたくさんあっても良心は

変わらないものだから。それになかなか顔立ちいいし!

「…それ…ほんとう……?」

「うん!古戸君!すっごくいい人だよ!顔に出てるもん!!」

古戸君は一瞬不思議そうな顔をして顔をこすり始めた

「な、何してんの?」

私が聞くと、古戸君はまた顔を上げた。

「本当かどうか…確かめてた…」

「え?何で?」

すると古戸君は顔を赤くして下を向いた

「…本当だったら……うれ…しいから……」

その言葉に私は微笑んだ