大人オリジナル小説

Re: 〜〜*私達の戦争*〜〜ついに参照1000来たァァァ!!! ( No.172 )
日時: 2012/01/18 16:53
名前: 菜々希 奈菜 ◆mkSlAKVcCY

(??目線)

ガタン!モゾモゾ。

暗い倉庫に必死に抵抗しようとする音が聞こえる。

「〜〜〜っ!ン〜〜っ!!ンヌ〜〜〜っ!!!」

一人の傷だらけの少女が両手両足を縛られ必死に涙目で抵抗していた

その姿は一言で言うと哀れで、それ以外言いようがなかった

「葉菜って子、本当にいいの?」

暗い倉庫に響く小さな声がエコーがかかっているかのようにどんどんと

倉庫中に広がっていく。

真っ赤な髪を持つ少女・赤音は花村 葉菜に軽く問いだす。

普通ならここで目の前に無残になった2人の少女がいるんだから誰でも

罪悪感は感じるだろう。とくに主犯なら。その主犯が花村 葉菜だ。

しかし、花村 葉菜は簡単に口を開き

「いいんです。葉菜がいいなら。それに真海ちゃんが幸せになるなら」

心がない声で簡単に流す。真海を心から思う気持ちとともに。

「ふん…よく言えるわね。ずっとその真海って子、虐められてたんでしょ?
一回もとめに入らなかったらしいじゃない?」

赤音に一言言われるとさっきまでは少し軽かった表情が変わった

「……」

小さく口を閉ざし、何もしゃべらなくなった。

「ンン〜〜!フヌ〜〜っ!ウ〜〜っ!」

まだ抵抗し続ける小池 梓之は、隣でぐったりと倒れている

中西 衣炉芭に何か叫んでいた。

「でも…、梓之ちゃんと、衣炉芭ちゃんかわいそうですよ…?」

小さな声で返す武本 恋花は中西 衣炉芭と小池 梓之を心配する

3人に囲まれている中西 衣炉芭と小池 梓之の体は傷だらけで意識を失い、

両手両足を縛られている状態だった。小池 梓之は意識がはっきりと

していて、必死にガムテープでふさがれた口から声を上げる。

しかし、中西 衣炉芭は意識がなかった。眼はぜんぜん開かず、体も動かない。

口にガムテープを張られ、二人とも無残な状態だった。

「恋花ちゃん、こいつらは真海ちゃんを傷つけたんですよ?
 だから、捕獲しただけです。」

「けど…「恋花ちゃん、あなたには感謝しています。だってあなたが
     いるおかげでこの二人を捕まえられたんですから。
     さすが、町一番の誘拐犯の娘ですね。見事な捕獲っぷりでした」

その言葉に恋花は口を止めた。

一番の弱い情報をもうつかまれていることをはじめて知ったからだ。

恋花は「で、も…」と小さくつぶやいた

けど、また葉菜が恋花の言葉をさえぎった

「恋花ちゃん、大丈夫ですよ。死なせはしませんから。
 ずっと、ここにいてもらうだけです。ずっと。一生縛られたまま。」

葉菜がそう恋花にいうと、とたんに恋花は目を見開いた

「え…っ」

口をぽかんと開けながら前を見ると葉菜は不思議そうな顔をしていた

「当たり前じゃないですか?だって、この二人は真海ちゃんを虐めた
 罪人と悪人と罰人ですからね。この罪を償ってもらうんですよ」

「で、でもでも…「恋花ちゃん、あなたは私から見ると
         とても物分りが良い女の子です。
         だから、このこともわかってくれますよね?」

「!? ……っ」

恋花は何か言いたそうな顔をしているが必死に口を閉じている。

葉菜は恋花に同意をずっと求めているのか恋花を見つめていた

「…………子供ね。」

今までの状況をずっと見つめていた赤音は

そういってフンと鼻を鳴らした。

ずっと黙っている恋花を見つめ続けていた葉菜は

赤音の言葉に「はぁ…」とため息をついた

「もういいですよ。恋花ちゃん」

葉菜はおでこに手を当てて、2回目のため息をついた

「え…?」

いきなりの葉菜の言葉に戸惑いを隠せないような顔で

恋花の表情は一気に青ざめた。

「もういいですから。それより、あなたはこの町で有名な
 3つの秘密組織を知っていますか?」

その瞬間、赤音の顔が一気に青ざめた。

赤音は急いで5歩ぐらい後さずりして、ゆっくりと立ち止まった

「え…?みっつ…の組織?」

すると、恋花のくだらないリアクションで葉菜の顔は

だるそうな顔になった。(まったく…恋花ちゃんは…)

そう思っているのに違いない。

「そうです。3つの秘密組織。聞いたことあります?」

「ちょ、ちょっとだけ聞いたことあります…確か……」


BLACKring redmoon checklei


「はい。よくできましたー。正解ですよ」

葉菜がニコニコと笑って、拍手した

赤音の顔はもっと青ざめていった。

すると先までにこやかだった葉菜の顔が急に一変し

怪しくニヤケ始めた。

「恋花ちゃん、私、あなたにいってないことがあるんです」

「言ってないこと…?」

葉菜の笑いに妙に寒気がしたのか、恋花は少し震えている

「そうです。今から見せますね」

そう葉菜はいうと、手の指をパチンとならし、

「きてもいいよ」

といつもより冷たい声で周りに言い放った

すると、周りの気の箱の山からたくさんの真っ黒な

自分達と同じ年ぐらいの男か女かわからないやつ等が10人ほど出てきた

そのやつ等を見たとたん赤音の表情は戻っていった

逆に恋花の表情はだんだんと青ざめていく。

「ま、まさか…葉、菜ちゃん…………」

恋花は震えた声で言った。

「恋花ちゃん、せーかいです。私、あの秘密組織、
【checklei】の一人です。てゆーか、幹部かな?」

葉菜はそういったあと、黒いやつらに衣炉芭と梓之を

足で軽くけりながら、目で合図した。

すると、黒は返事もせずに動きだして、衣炉芭と梓之を

がっちりとつかんだ。

いまだ意識がある梓之は必死に叫び声をあげていた

けどそんなこと誰にもとどくわけなく、

簡単に黒色に倉庫の奥で山済みされている

木で作られた、正方形の箱に一人、ひとつづつ、

もろも簡単に罪悪感も感じさせないような動きで

梓之と衣炉芭を別々の箱に入れる。

この箱は外国から輸入されてくるものを入れるよく見る箱だ。

ここはもともと貿易をする場所の倉庫だからたくさん空の箱があったのだ

梓之は必死にさっきよりも大きな声で叫んでいた

けど、そんな願いもこの状況で届くわけない。

衣炉芭が入っている箱も梓之が入っている箱も

簡単に黒たちにふたを閉められてしまった。

「基地の監獄倉庫に持っていっておけ」

葉菜が冷たい声で命令する

その命令に黒たちは返事もせずに動き始めた

衣炉芭が入っている箱と梓之が入っている箱が黒たちに

持ち上げられて運ばれていく。

大神はそれを何もかわっていないまなざしで見つめていた。

恋花は両手で口をおおい、少し涙目と衝撃的な眼で見つめていた。

「う、そ…」

そうつぶやきながら。

倉庫のドアを開けられて、黒いやつらと衣炉芭と梓之の入った箱は

どんどんと視界から消えていった。

葉菜は黒いやつらの後ろについていく。

葉菜は恋花とすれ違うときに小さくつぶやいた。

「このことは誰にも言わないださいね?言ったら
 あなたも衣炉芭ちゃんと梓之ちゃんたちと一緒ですから。」