大人オリジナル小説
- Re: 生きていて何が悪い!!〜オリキャラ募集です〜 ( No.20 )
- 日時: 2012/02/04 18:31
- 名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY
*〈弱虫は幸運を逃す〉*
殺人事件は次の日ニュースで大きく報道された。
精神的に軽く傷ついた私に姉以外、誰も優しい声などかけてくれなかった
昨日までは優しかった母・新しい父。
冷たい目線を送る近所の人。
あの日から自分の何かを封印したように私の心は閉じてしまった。
そして、ニュースで流れたものは大半の人は知る。
私の事も軽く流れたのでそこからいじめは始まった
「殺人鬼」として……
私は人を殺してなどいない。精神が傷ついただけだ。
いつも私はそう叫ぶ。孤独な心の奥で。
「んっ……?」
私の声は一瞬、透き通った。
薬品のにおいが軽く漂う部屋。
ああ、そうだった。私倒れたんだ。
見上げる白色は私に安心感を与えた。
〜教室〜
「真海ってば倒れたわねぇ〜。運んであげただけでも感謝して欲しいわ〜」
優華が机に座り、皆に言う。
皆は無性に心にひっかかっている顔で優華の話を聞き流していた。
≪…………~~~≫
かすれた声が小さく聞こえる。真海をいじめて何が楽しいのだろうか?
それは誰にもわからない。と言うか解るわけがない。
すると、一人の女子の声が教室に響く
強い意志を持つその声はクラスメイトの心を震えさせた
「いじめなんてばっかじゃね??」
その言葉に皆の衝撃が走る
皆が振り向くと…一人、制服を着崩している少女…
机に足を置いて、足を組んでいる
高山 詩織…
言っちゃえばヤンキーだ。
優華は少しカチンと来たみたいだが、詩織は怖い
簡単にキレたら詩織にやられるだろう。
「高山さぁ〜ん、何で真海の味方なのぉ〜?こんな可愛い優華が
アナタを真海虐めに誘ってるのにぃ〜」
優華はいまだに詩織を虐めに誘っている
詩織は小さく「は?」と呟いた。
そう。詩織は真海の見方だ。
すると詩織は優華をキッと睨み、「チッ」と舌打ちをし、机を蹴り飛ばした
ガチャドシャン!!!
机の倒れる音に皆はビビる。これはヤバい…と
優華も冷や汗をだらだらと流し始めた
詩織は椅子から立つとキツイ目つきで言ってきた
「ふざけんな!!真海をいじめるとかウチが許すと思ってんのか!?」
優華は「ヒッ…」と言うと、他の子の後ろに隠れた
「つーか!お前より真海の方が一億倍可愛いじゃん!!お前なんて虫けらだ!」
詩織は床をドンと蹴って怒りを表した
優華はその言葉にカチンと来た
「な、何よぉ!真海より優華の方が断然可愛いいもぉん!!真海の方が
虫けらじゃないのぉ!!!!」
その瞬間、教室に沈黙が流れて詩織が下を向いた
優華は言ってしまったという顔をした。皆は今にも死にそうな顔だ。
詩織は怒りがこもりにこもった黒いオーラを発し、
力瘤を握りしめた。
その強烈な黒いオーラに心臓が弱い人はすぐに倒れるだろう。
詩織は黒い声を出して言った
「なんだってぇ…?真海が虫けらぁ…?ふざけんな!!!!
いじめをする奴が虫けらだろが!!!!!!」
詩織が大きく叫んだ瞬間、優華の力は一気に抜けた
詩織は手を上にあげた
優華は「きゃぁーーーー!!!!!」と言ってしゃがんだ
皆は普通なら優華を守るが今回は詩織。無理だ。
詩織に殴られた奴は酷ければ生死をさまよう。
だれもが優華の死を確認した
その時!!
「詩織!やめて!!」
詩織の後ろから走る音が聞こえた。
詩織を止める声が可愛らしかった。
誰かが詩織の後ろから抱きついた
詩織が後ろを向くと…
「宇衣……」
詩織の表情が少し緩み、力も抜けていく。
方橋 宇衣…
一言で言えば…かわゆす!!
「もういいでしょ!優華はバカなんだから!許してあげようよー!」
宇衣は少し涙目で言う。
宇衣はたまに爆弾発言を言う。それがこの子の恐ろしさ。
もちろん彼女も真海の見方。
すると、他の声も聴こえた
「もういいだろ詩織!!殺すのはやめとけよ…?まぁいいけどよ!!
その代り俺も一発殴らせろよ!!!」
声は女なのにまるで男のような口使い。
だけど女子。れっきとした。
畑中 アノン
一言でいえば…ヤンキーの娘。
口使いは男そのもの。だれでも男だと思う。
「アノン……アンタも…」
アノンはニヤニヤと笑って状況を見つめていた
詩織は手を下ろすと、下を向いた。
「しょうがないね…」
詩織はそう言って小さく舌打ちをした。
「詩織…」
宇衣は少し涙目のホッとした優しい表情だった
「何だよー!!殴らねーのか!?ちっ…つまんねーな…」
アノンはけたたましい声で詩織に叫ぶ。
詩織はアノンに向かって舌打ちをした。
優華はホッとした様子で、床に座り込んでいた体を
ゆっくりと起き上がらせた。
「ふぅん?やっぱりぃー、しおりんもぉ、こんな可愛い優華を
殴られないでしょぉ〜?そうだよね〜?」
「しおりん言うな。クソ。今回はトクベツなんだよ。」
詩織は後ろを向いて言った後、一人で教室から出て行った
アノンは詩織の姿を見た後、ニヤリと笑いながら優華にいった。
「俺なら…簡単にボッコボコにできるぜ!?やるか!?」
その瞬間、優華の表情が凍りついた。
「え…嫌だよぉ…」
そう言って優華は一歩二歩下がった
その姿を見るとアノンは吹き出した。
宇衣はからかった表情で「弱虫は運がないんだよ〜」と小さく言った
「ほら!所詮弱虫じゃねーか!ざまぁ。」
アノンが優華をバカにする。子供のような雰囲気だ
すると、宇衣が、アノンの袖を引っ張って
「もういいから行こ〜詩織も行っちゃたし〜
優華みたいな虫と一緒にいたくないよ〜
吐き気がするよ〜。トイレとお友達だよ〜」
「あ!それ同感だぜ!行くか!」
アノンは宇衣に笑いかけたが後ろを振り向き優華をにらんだ。
優華は小さく「いや…」と言ってまた下がる
それを見るとアノンは笑った。怖くて怪しい笑顔だ
「宇衣…いくぞ!」
「うん」
アノンは宇衣が自分の袖をつかんだままの事を確認すると歩き出した
宇衣はアノンの袖をつかんだまま優華達に
「あっかんべぇ〜」をして、アノンと一緒に教室を出て行った