大人オリジナル小説
- Re: 生きていて何が悪い!!〜オリキャラ募集です〜 ( No.31 )
- 日時: 2012/02/13 22:40
- 名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY
*〈学校一の勇者と優秀者〉*
「教室戻ってみよっかな…?」
私は小さな声でぽつりとつぶやいた
私は保健室のベッドに静かに座り込んでいた
ぼーっとただ真っ白い天上を見上げる。
すると…
「教室に戻るの?いじめられてるんでしょ?」
保健室の薬品棚を整理している保健室の先生、
明子先生にきっぱりと言われた。
「……うん」
私は小さく言葉を返した。
小林 明子。
あだ名はメイちゃん。
一言でいえば…優しい。学校中の皆から信頼されてる。
先生の中で私が自分がいじめられていると言っているのは先生だけ
「はぁ…あの時、もっと早く勉強しとけば……」
そういって私は深くため息をついた
「別にいいじゃないの。」
そういって先生は軽く笑った。
安心して何でも言える。この先生なら…
なんか、いろんなことを知っているというか…
心の傷を癒してくれるというか…
それに、私のいじめの悩みも心の傷もちゃんと聞いてくれる
凄くいい先生。
すると先生は立ちあがって、
「まぁ、あの優華ちゃんが真海ちゃんを虐めるなんて
少し予想外だけどね。」
「…そんなの私だってそうだよ。あの時…もっと早く…」
すると先生は優しく笑って私の言葉をさえぎった
「真海ちゃんくらいじゃない?この学校で一番強いの。」
急な話の変わり方に一瞬驚いた。
けどそれは先生の優しさって言うことがわかる。
私は小さく笑って笑顔で返した
「ううん。私は強くないよ。お姉ちゃんのほうが強いし」
私には姉がいる。3姉妹だったけど…今は姉妹。
夢見 真希。
一言でいえば…最強女!
小学校のころから日頃から良く友達を連れて、私の教室に来る。
私がいじめられていたら、守ってくれる。
最高のお姉ちゃん。おまけに美人だし。
「真由もお姉ちゃんに良く頼ってたな…」
私は下を向いて小さくつぶやいた。
先生は、心配そうな顔をして
「真海ちゃん…」
と言って私の顔を覗き込んだ。
「真由はもういないんだ…いなくなってしまったんだ…」
真由の優しい笑顔が頭によぎる。
「真海ちゃん…元気出して。」
先生はお父さんとお母さんが離婚して、真由が出て行ったお父さんに
連れて行かれた事情を知っている。
「真由と…お姉ちゃんと…私と…楽しく暮らしてたのに…優華のせいで…」
これは私達、家族の秘密。
読者様の皆にも言ってない…よね。
実は、お父さんには愛人がいた。
それを知ったお母さんは離婚を決意した。
けど、お母さんにも愛人がいたの。今はその人とお母さんは結婚してる
要するに私の今の父親。
そのお母さんの愛人の事もお父さんは知っていた。だから、
お母さんに離婚の話題を出された時、お父さんも簡単に離婚を決意。
お父さんとお母さんは離婚をして、お父さんは出て行った。
その時、真由も一緒に連れて行かれた。
『真由!待ってよ!!ねぇ!!!』
『真海ねぇちゃん!!真希ねぇちゃん!!いやだぁ!』
私の声と真由の声が頭によみがえる。
真由はお父さんに無理やり手を引っ張られて連れて行かれた。
私と真希姉ちゃんはお母さんに止められた。
必死にもがいたけど、まだお母さんの力に勝てなかった。
『真由ぅ!!いやぁぁ!!!』
お姉ちゃんは、今は強いけど、その日はまだ全然強くなかった
そして、その数日後に、お姉ちゃんは強くなると言って、頑張り始めた
真由はお父さんの唯一のお気に入りの娘だった。
私達の事なんて、見向きもせず…
お父さんなんて大嫌い。
そして、きっとお父さんはその人と結婚してるだろう。
お父さんの愛人の名前は…
中野 梨香。
優華の母親。
優華の両親も離婚していて、優香のお母さんはシングルマザーだった。
だから、今はお父さんと優華のお母さんは結婚している。
その日から、私達の家族はバラバラになってしまった
優華のせいで…優華がいなかったら…?優華の母親がいなかったら…?
私達は幸せだったの…?かなぁ…??
優華はこの事実は知らない。知ったらきっと私のいじめはエスカレート
こんなの嫌だ…
「ぐす…ひっく…」
いつの間にか、私の目から、涙が流れ出ていた。頬に流れて、
膝の上に置いている手にぽつんとおちる。
どうして泣くの…?優華の事で泣かないって!去年から決めてるのに…
「真海ちゃん泣かないで。大丈夫だから…」
先生は私の背中をなでてくれた。暖かい…
私は手で、涙をぬぐい、顔を上げた。
そして、ガタンとたちがった。負けてられるか!
「真海ちゃん…?」
「先生!私教室にいくね!」
涙目なのに強い決心がにじみ出ている笑顔。
「え…?」
「このまま負けてられるもんか!!
対に勝って平和な日常を取り戻すんだから」
すると、さっきまで心配そうな顔をしていた先生が優しい表情になって
「そう…頑張ってね!何かあったら先生に言うのよ!」
と言って、私の背中をポンと押した
もうなかない。優華のことで。
真由のことは心の片隅においておこう。
いくら優華の妹になったとはいえ忘れられないから。
「おう!いっくぞー!先生お世話になりました!」
私は猛特急で靴をはき、保健室から飛び出していった
「夢見 真海!いっきまーす!」
そして、廊下を走って行った
先生は驚きの表情でドアから顔をのぞかせていた
けど先生は真海の心の強さに一瞬あこがれた
そして小さく言って笑った。
「クスッ…やっぱり、あの子が学校一の勇者ね…」