大人オリジナル小説
- Re: 生きていて何が悪い!!〜さぁ復讐の世界を作ろう〜 ( No.4 )
- 日時: 2012/02/04 18:02
- 名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY
*〈「心配かけてごめんね」〉*
登校日…
私はあの絶望感に必死にこらえながらも泣きじゃくった
また同じ痛みを味わうと思うと吐き気がしてしょうがない
休みたいけどそんなのお母さんが許してくれるわけない。
ただでさえでも私は…虐待されているのだから。
ゆっくりとゆっくりとあの教室へと近づく。
どうしてアイツと同じクラスなんだろう。
もういやだ。何かもかもを拒否したい。
苦しみながら耐えていく私はどんな姿なんだろうか。
きっと、一言で言えば「絶望」だろう。
ガラリ!
教室は中学になっても誰も心を変えず、私の姿を認識したとたん
冷たい目線とともに、罪の声が聞こえてくる
≪あいつと同じ中学〜…?≫≪マジ拒否≫≪うざい≫
だからなんだ。そう言い返したいけど声が出ないのが現実。
机に座る私をまるで死んだカラスを見るような目でみんなにらんできた。
カラスだって、がんばって一生を終えた姿なのに。
私の机の中にはひどい文字やらあんなものやこんなものまで入れられていた
「うえ…」
小さくつぶやいて中のものを全部捨てる。
この行動が小学でも毎日の日課になってしまった。
すると、私に向かって誰かが歩いてくる。
「真海ちゃ〜ん、おはよぅ〜?」
吐き気が今にもしそうなこの声に私の感情が凍った
ゆっくりと後ろを向くとそこにはあの姿。
ピンクの悪魔・中野 優華がたっていた。
つやつやとしたピンクのツインテールが優華のイメージに合っている。
昔から私を苦しめた罪人。悪人だ。
「どうも…」
小さくつぶやく。すると、優華は眉間にしわを寄せた。
そして後ろの明日香ちゃんたちに目で何か合図する
明日香ちゃんたちは≪はい…≫と小さくつぶやいて
私の腕をがっちりつかんだ。
ぎりぎりと鳴る腕がとても痛い。
「ちょ…!離してよ…!!」
私は必死に振りほどこうとしても明日香ちゃんの力は強い
明日香ちゃんの目は何もうつっていなかった。
どこかさびしそうな瞳で唇をかみ、私を見つめる
明日香ちゃん…?
一瞬、体の力が抜けてしまった。
その瞬間、簡単に床に押さえつけられてしまった。
ドン!
力強い音とともに私の体は床に倒れる。
体にぴりぴりと痛みが走る。
倒れた私をずっと見つめている明日香ちゃん。
すると、倒れた私の体の上に優華が足を乗せてくる
痛んだ体に重いものが乗っかる。激痛が走る
「…っ!」
涙目でこらえる私を優華はくすくすと笑っていた
「聞いたわよ〜?中学受験、落ちたんですってぇ〜?
まぁバカだからしょうがないでしょうけど〜?」
優華の一つ一つの言葉が心に突き刺さる。
ああ、もういやだ。苦しいなぁ…
クラスのみんなの目線が冷たくて苦しい。
私の運命ってこんなものだったんだ。
閉じかける目にうつる一人の男子が目に入った。
いろいろと理解できないような目でこっちを見つめる
ああ、心配してくれてるのかな…?
ごめんね。心配かけて。私、情けないよね?
唯一、私と仲良くしてくれた人……
あの人といた時間は楽しかったなぁ
「けい…す…け」
小さくつぶやく。その瞬間、目の前が真っ暗になり、
慶介が視界から消えた。
私はまだ体の残る痛みを味わいながら意識が途切れた。