大人オリジナル小説
- Re: 生きていて何が悪い!!〜憎しみは増えて行くばかり〜 ( No.42 )
- 日時: 2012/02/14 15:29
- 名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY
*〈無愛想少女〉*
私は一人、廊下を歩いていた。
冷たい廊下を、たった一人。
すると、急に後ろで呼ばれた。
「真海?」
「あ〜、真海だ〜」
「やっと見つけたぜ!」
え……?
私の足はぴたりととまった
その声、一人は強い意志をもつ声。
そして、一人はかわいらしい声。
そして、一人は男勝ちりな声。
一番信頼できる声だった。
この声って…………詩織と宇衣とアノンだ!
私は笑顔で後ろを振り向こうとした。
しかし…
ゾクッ
一瞬、体が新まで凍りかけて、背筋が凍った
何…?寒気…??
私は何故か、後ろから聞こえた声が怖かった
とてもとても大好きな声なのに怖い。
何で!?詩織と宇衣とアノンってことはわかっているのに…!!
心の中で必死に笑おうとするが笑えない。
私はいつの間にか震えていた。ガタガタガタと…
そして、一つの過去が頭によみがえってくる。
真っ白な場面から少しずつ、えがかれるように…
あ…あの過去が頭に戻ってくる…
かなしくて…私の気持ちが消えた日…絶望した日…
優華が私にいじめを始めた日じゃない…そう…あの日……
すべてが覆いだすかように私の頭は真っ黒になった
嫌だ!嫌嫌嫌嫌嫌嫌ぁぁぁ!!
すると、詩織の声が聞こえ、肩に手を置かれた。
「ちょっと…真海大丈…「やめてぇぇぇぇぇ!!!」
私は詩織の手を振り払い、耳をふさぎながら下にしゃがんだ
詩織は振り払われた手をピタリととめていた
詩織なのに…敵じゃないのに
なのに…なのに…体が勝手に…!!!
「真…海…?」
詩織はあぜんと立っていた
驚きを隠せないようだ。
ゴメンね。詩織…本当にごめんなさい……
いっつも味方してくれてるのに…いつもいつも…!
ゴメンね…本当に…
私は心の中でひっしにじぶんをせめた
宇衣もアノンもあぜんだった
まさか詩織を拒否するなんて思ってなかったからだ。
「真海…??ねぇ…」
「おい…お前…」
宇衣とアノンの声が聞こえた
なのに私は…私は…
「嫌ぁ!来ないで!!」
私はそういって涙目で必死に歯を食いしばって走り出した。
自分の弱さから逃げ出すかのように…