大人オリジナル小説

Re: 生きていて何が悪い!!〜アンケートやってます〜 ( No.52 )
日時: 2012/04/09 11:34
名前: 愛歌 ◆OkhT76nerU

(凪葉目線)

この人は何をしているんだろう?

何がもう耐え切れないだ。

苦しみの闇に迷っているいる人なんてこの世には何百人もいるのに。

この人はそれのたったほんの一部だというのに。

何をしようとしているのだろうか。

私は口を開いた。

「本当に美麗ちゃんはバカですね。」

そういってふっと笑うと、美麗ちゃんは黙り込んだ。

「……ほっといてよ…!あんたに何が……」

美麗ちゃんは振り絞った声で私に訴えかける。

拳は力強く握り締めていた。

「さぁ…私はただ言って「あんたになにがわかんのよ!!!」

あらあら。急に逆上し始めたよこの人。

私はあきれた態度ではぁとため息をつき、はき捨てるように言った。

「じゃあ、好きにしろよ。」

美麗ちゃんの背中がピクリと動く。

「死ぬなら死ぬでさっさと死んでよ。昼寝の邪魔。」

私はそう腐れきった口調ではき捨てたあと、屋上のフェンスにもたれた。

この先の美麗ちゃんの行動は見ものだな…。

こころの奥でそうつぶやきながら……。

美麗ちゃんはそのまま1ミリも動かずに下を向いていた。

そして…………

「誰も…私を助けてくれる人はいない。
 誰も…私を引き止めてくれる人はいない。
 誰も…私を幸せにしてくれる人はいない。
 私は…この運命のために生まれてきたの。」


そういって、涙を一粒ながして、屋上から


     ゆっくりと飛び降りた。