大人オリジナル小説

Re: 生きていて何が悪い!!〜イメソン決定戦!〜 ( No.64 )
日時: 2011/10/15 15:05
名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY

次の日…

ガラリ!

「ちょっと、バカ真海。入りなさいよ。洗濯物が干せないじゃない」

上から聞こえた冷たい声。

私は…どうして…?

ハッ!

ん…あ〜…朝?マジで?

って寒ぅ!?

あ…そっか、私昨日ベランダに出されたんだ…

お父さんに放り出されてさ…

私は顔を上にあげた

お母さんが、今にも殴りそうな顔で立っていた

「はい…」

私は小さく返事をして、中に入った。

暖かいけど、冷たい空気

お母さんは、せっせと、洗濯物を干している

「あ、アンタの分は洗濯してないから。私達の洗濯物が汚れるわ。」

「ハイ…自分で洗濯シマス…」

あれ?今声が…

何でだろ…?まぁ…いいや

ゆっくりと、下へと降りて行った

お父さんはリビングで新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる

私を見た瞬間、パッと、新聞に目を戻した

結局、今の服装は制服のまま。

しわしわじゃん。

私は自分でご飯を作って、自分で後片付けして、自分の部屋で着替えた

普通のスタイル。短パンとかの。

部屋で寝っ転がっていると、気付けば眠っていた。

「あ…せんた…く……しなき…ゃ」

でも私は、暖かいベッドの睡魔に勝てなかった。

だって昨日はベットで寝なかったし、布団もなかった

寒くて暗いベランダで寝たから……

コレ自体で私は恵まれないと思った…

〜☆★〜

ん…

私は目が覚めた。

時間を見るとお昼過ぎ、。

「結構寝たなぁ…」

私は目をこすって下へと降りた

「あれ?誰もいないの??」

家じゅうをきょろきょろと探しても誰もいない。

するとリビングのテーブルの上に一枚の紙が置いてあった。

私はリビングに行って、紙の内容を読んだ

「この字…お姉ちゃんの字だ…」

―――――――――――――――
真海へ


今からお父さんとお母さんと一緒に出かけてきます。
遊園地に連れて行ってくれるんだって。

「真海はいいの?」

って聞いたら、お母さんが

「あんな子と一緒にせっかくの楽しい時間をつぶしたくないわ
 それにお金も無駄使いだしね。あんな子、ほっておきなさい。
 私とお父さんは、真希ちゃんだけで十分なのよ」

って言ってたの…
ゴメンね。真海。私…お姉ちゃんなのに、真海に何もできないね…
ホント、みっともないお姉ちゃんだよ。


真希

―――――――――――――――

「お姉ちゃん…いいんだよ…?」

お姉ちゃんは何も悪くないからね。

悪いのは……私だから…

なぁんにも出来ないから…

遊園地、楽しんできてね?

お姉ちゃんだけでも、恵まれて良かった。

本当に…よかった……


私は紙をギュッと握っていると…

ピンポーン。

「…?誰だろ?」

私はインターホンに付いているカメラ画像を見た

誰かな?私…友達なんていないし…美麗かな?

「!!!!」

そこに映っていたのは…

『ねぇねぇ、真海ねぇちゃん、真希ねぇちゃん、いるの?』

小さくて、でも少し大人びている…

嘘でしょ…?

ま…ま…ま……

「真由…!」