大人オリジナル小説
- Re: 生きていて何が悪い!!〜イメソン決定戦!〜 ( No.72 )
- 日時: 2011/10/18 19:30
- 名前: 愛歌 ◆OkhT76nerU
慶介目線いってみよー!
〜☆★〜
とうとう今日だ…
真海が、また一つ、地獄に落とされる日…
今日は、優華の妹が真海を公園へと連れてきて
そこでスタンバイしている俺たちが真海を虐めるという。
何ともみっともない作戦だ…
「はぁ…」
俺は部屋で、ため息をついていた。
自分がどれだけ、みっともない男なんだと…
それに好きな女も守れないなんて…
ごめんな…真海。
俺…優華が怖いんだよ。お前を苦しめる優華が…
今でもくっきりと覚えてる…優華に言われた言葉が。
ちょうど…真海がいじめられ始めて、3日ぐらいだったな…
その言葉は、俺の心を突き抜けた
〜**〜
その日の朝は、変わらない朝だった
ただ、真海の叫び声が聞こえるだけの…
ゴメンな。本当にごめんな…
『ねぇねぇ、慶介くぅ〜ん?』
優華が俺に話しかけてきた。
正直うっとうしかった。それに嫌だった。真海をいじめる本人が…
『なんだよ…?』
『慶介君ってさぁ、真海の事をどう思ってるぅ?』
『はぁ?何言ってんだよ』
『ふぅ〜ん……ねぇねぇ〜、良いこと思いついたよぉ。これなら
真海を助けられるよぉ?』
『え!?本当か!?』
俺はその話に食い付いた
俺は嬉しかった。嬉しくてたまらなかった
だって、真海が助けられるなら…
優華はニヤッと笑った
『そうだよぉ〜。その方法はねぇ……慶介くぅん、
優華のものになってぇ?』
『は…?冗談言うなよ…』
『冗談じゃないよぉ?優華ねぇ、慶介君がだぁ〜いすきなの』
『だからマジで冗談やめろって…』
『もぉ〜う!本当だよぉ!優華ね、慶介君の事が大好きだからぁ
慶介君がぁ〜、かーわいい優華ちゃんと付きあってぇ?』
俺はその瞬間、頭の線が切れそうだった
俺は、グッと押さえて自分のこぶしを強くにぎりしめた
『ふざけんなよ…!誰がお前と付き合うか…!!』
『本当だってばぁ〜、慶介君もしつこぉ〜い!でもそこがステキィ☆』
コイツ…殴ってもいいですか?
マジで殴りたいです。うん
俺はその時は拒否だった。断然拒否w
誰もこいつと付き合いたいなんて思うわけがなかった
しかし、次の言葉に、心を揺さぶられた
『そのかわりぃ〜、慶介君が優華と付き合ってくれたらぁ
真海へのいじめはやめるよぉ??』
ドキン…
真海…真海……
俺は心がギュッと締め付けられたのがわかった
そしてちいさくつぶやいた
『本当に…真海へのいじめは終わるのか…?本当か……?』
『う〜ん!慶介君がぁ〜、優華と付き合ってくれたらねぇ』
真海へのいじめは終わる…
俺の頭の中でその言葉がくるくると回る
そして深く思ってしまう。
でも…真海へのいじめは終わるんだろ…??
ならいいのかもしれない。真海が助かるならそれでいいかもしれない
でも…やっぱり、心が…ドキドキする。
どうすればいいんだ?
真海を取るか…自分を取るか…
真海の運命がこれで変わるかもしれない…
また笑顔の真海が戻るかもしれない。
それでいいのなら…それでいいのなら…
俺は…!俺はどうすればいいんだ…!!
俺はこぶしを強く強く握りしめて小さく言った
『俺は…………!!!』