大人オリジナル小説

Re: 生きていて何が悪い!!〜参照400きたぁ!〜 ( No.99 )
日時: 2011/10/24 21:38
名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY


〜学校は放課後。その頃真海は…〜

「涼しいなぁ…この街は綺麗だなぁ…」

私は外をずっと眺めていた。

この街は…夕方も綺麗だなぁ…私はこの街で暮らしてたのかな?

向こうから見える赤い夕陽…何でもてらせるからなぁ…明るいや。

空は何万年…何億年もこの世界…地上を見守ってきたんだね。凄いよ…

そしたら!空は今までの世界を全部覚えてきてるんだね。いいなぁ…

私は…忘れてしまった。自分が真海しかわからない。

っていうか、本当に真海かわからない

どうして…?私の記憶を返してよ

ねぇ…誰か…私の記憶を返して……

涙も出ない…涙の記憶もない。

すると、病室のドアがノックされた

コンコン

「真海ちゃん?いいかしら?」

この声は…私専属の看護師さん……

ちょっと安心した。看護師さんとっても優しいんだもん

「どうぞ。入ってください」

ガチャリ…

スライド式の白いドアが開いた。

そこには……

「あ…真海…」

一人のかっこいい私と同い年ぐらいの男の子が花束を持って

看護師さんの横で立っていた。

誰……?知らないよこの人……

この人も…私と関係が深いのかな?

すると看護師さんがにっこりと笑って言った

「よかったわねぇ。お友達がお見舞いに来てくれたのよ」

友達…?

すると男の子は…

「よ…よう。真海…入ってもいいか?」

「え…あ、はい」

誰でしょうかこの人。

全く持って記憶にありません。あ、って言うか私記憶ないじゃん

すると男の子は入ってきて私のベッド近くの椅子に座った

「じゃあ、またあとで様子を見に来るわね。治療もしなきゃいけないし」

看護師さんはそう言ってニッコリ笑い、ドアを閉めた

カチャン…

私と男の子は二人きりにされた

オレンジ色の夕陽が私と男の子を照らす

病室は電気を付けなくても十分綺麗だった。

でも…この人誰…?友達だったの…?覚えてない…

すると男の子は…急に喋り始めた。

「な…なぁ真海…」

「ふえ?ハイ…」

「ちょ…敬語やめろって…お前ずっと俺にタメ口だったじゃねーか」

「え…?」

「え…?じゃねぇだろ。んで…、真海…ごめんな…俺優華が怖かった」

ごめんな?優華?怖かった?

どうゆうこと…?

「え…?何言ってるんですか?」

「は?お前、何言ってんの?」

「いや、それこっちのセリフです」

「はぁ?どういうことだよ?」





「だって、私…記憶失いましたから。」





病室に重苦しい沈黙が流れた

シーン……

私と男の子は向きあってただあぜんとしていた

「は…?冗談やめろよ。韓ドラじゃ、ねぇんだからw」

と言って男の子は笑った

「あの…本当です…で、あなた誰ですか?」

「いや、マジで冗談やめろって」

「あの…しつこいです。私…今日起きたばかりで何も覚えていません
 お医者さんが言うには、頭の頭部出血のせいで頭の被害が大きすぎて
 記憶喪失になったそうです。でも私何も覚えていません」

すると男の子は顔色を変えた

「え…?頭部出血?」

「そうです」

「う…そ…だろ?」

そう言って男の子は崩れ落ちた

あわぁ!

「あの…大丈夫ですか!?」

「う…そ…だぁ…あのせいで…」

「ちょ…!誰か呼びましょうか!?」

すると男の子はゆっくりと起き上がった

「い…や…いい。今日は、悪かった…な。じゃあ、そろそろ帰る…から」

と言って花束を置いてゆっくりと歩き始めた

「あの…大丈夫ですか…?」

「あ、ああ…大丈夫…そうだ…お前俺の事忘れたんだな…」

「はい。だれです?」

すると男の子はドアを開けてゆっくりと言った

「俺の…名前は……東田 慶介……」

「慶介君ですか。私は真「真海だろ。知ってる…」

あ、知ってるんだ……

やっぱ私と関係が深かったのかな??

「じゃあ…俺帰るから…早く…ボソボソ…」

「え?最後何か言いましたか?」

「いや、何でもねぇよ。じゃ、バイバイ…」

「あ、さよ…」カチャン!

返事最後まで言ってないのに。

あの人…慶介君かぁ…

何か聞いたことあるなぁ…でも忘れた

慶介君、頭部出血って言ったら顔色変えたなぁ…

どうしたんだろ?