大人オリジナル小説

Re: 晴れのち雨 明日は快晴 ( No.3 )
日時: 2011/11/03 16:49
名前: 順風満帆@夜凪(´・ω・`) ◆kve1O/TN9c
参照: 風邪ひいた(m´・ω・`)m

しかも、真純と大きく外れた。
彼女は三組であった。だが、幸運にも彼女と親しい友人が沢山いたため、私よりかは充実していることであろう。

トボトボと六組の教室へ入った。
誰、誰?誰!?
皆、分からん、誰かわからん!!

だけど、声をかけてくれた二人の女子。

「あ、弥生じゃない?」
「あ、ホントだ!弥生!」
「……友里ちゃん、奈緒!」

5年の時に少々仲が良かった人たちだ。よかった、まだ覚えててくれたんだ。

「一緒のクラスだね。」
「良かったよ、私影薄いから忘れられてたかと……。」
「あははははッ!そんなわけないでしょ?」
「えっと、私忘れてた。」
「でぇ!!」
「嘘、嘘だよ。そんなに落ち込むなって。」

友里ちゃんは可愛い顔して、結構毒舌である。ヤバイヤバイ、マジでヘコんでしまったわ。入学式まであとちょっと。その短い時間を雑談に費やした。

「はーい!体育館へ移動しますよー!」

先生が私たちの教室を通りながら呼びかけた。私たちは席を立って、先生が言う名簿順に並んだ。
 前も後ろも花園小の人だ。ヤバイ、ここで悪いイメージ醸し出したら入学早々引かれる。と髪の毛を密かに整えたり、制服につくゴミをとったり……。

入学式の会場、体育館に着いた。一組からどんどん体育館へ入っていく。中から大きな拍手が聞こえる。
 わー、こんなことされるとかなり恥ずかしいよ。気づくと顔が火照っている。

「……プッ!顔赤いよ!」
「えッ!!ちょ、見るなーッ!!」

奈緒に気づかれ、更に恥ずかしくなる。
そしてついに、六組。前からどんどん入っていく。
気づけば、体育館に入っていた。圧倒的な人の数ににじみ出る汗。少し早足になる。

「着席!」

やっと座れた……。
緊張して、かなりしんどい。
と、一人疲れているなか追い打ちをかける出来事が……。

「今から名前を呼びますので、呼ばれた生徒は大きな返事をして、その場を立ちなさい。」
(ナッ!!!!!)

ヤバイよ、ヤバイ!!
校長めぇ!!校長は普通に長ったらしい話してりゃいいんだ〜!
って、こいつぁ教頭じゃんかよ!!そりゃあ、出来ないわ!

次々に生徒が呼ばれていく。
緊張で硬直したまま時間は過ぎ、気づけばもう五組は終わっていた。

「六組!青瀬七海!」
「はいっ」

なんていい返事なんだ。自信に満ちあふれた……返事だ。
どんどん名前を呼ばれていき、ついに……!

「小野寺弥生!」
「はいッ!!」

一本の線になりながら素早く立った。
「プフッ」と奈緒の笑い声がした。っのやろお〜……。

それから、地獄の名前呼びは終わって……まだ歌詞も知らぬ校歌を歌わされ、不良がチョコチョコ混じる花道を通って、教室へ帰った。

「はい、皆さんこれから皆さんの担任をします、野倉舞衣です。よろしくお願いします。」

先生は黒板に明日の予定を貼り付けた。
いきなり勉強がある!うっひょー……、きつい!

「それでは皆さん、明日から頑張ってくださいね。起立」

ガタガタ、キーッと椅子から立つ変わらない音が聞こえる。

「さようなら」
「「「「「さよならー!!」」」」」

ちょっと前までは小学生だった子供たち。
この時はまだ……

まだ可愛げがあったのに。