大人オリジナル小説

Re: あなたは誰のために涙を流すのですか? ( No.4 )
日時: 2011/11/23 14:20
名前: 清美

第2話

朝のホームルームが終わった時話しかけられた…

「安藤さん…あのさ…あんま副委員長に関わらないほうがいいよ」

席が後ろの子に言われた…

「なんで?」

わざと知らないふりをした…その時

「安藤さん!」

また、違う人に話しかけられた…

「何?」

「私、学級委員の委員長を務めてる飯田玲って言うんだけど…副委員長の美沙子親友なの!ね?美沙子」

美沙子と呼ばれた副委員長は、ビクッと体を震わせた…

「う…うん」と言った…

「そうなんだ〜仲良しなんだね〜」

嘘だ!委員長は、嘘をついている!

「うん!それでね今日美沙子と昼休み学校案内するよ!」

「ホント?ありがとう!」

そう言ったらチャイムが鳴った…

「じゃぁ、席戻るね!」

委員長が去った後、後ろに席の子が「このクラスってさ〜ちょっとヤバいよだってさ〜」

「『いじめがある』でしょ?それも加害者が委員長で被害者が副委員長ってとこだね…」

「知ってたの??」

「全然…」

「じゃぁ、どうして??」

答えられなかった…前の学校の話をしたくなかったから…

             *

「キャハハハハハハ」

狂った笑いが響く放課後の教室…

私は、空気になっていた…誰からも必要とされず…存在する場所さえない…

机の中にゴミをたくさん入れられた…私は、見てることしかできない…

自分の物が隠されたりすれば探すしかない…

私は、空気で何もしないし、何もできなかった…

ただ、いじめてた加害者は、どんなことをしても泣かないので気味悪がったみたいだったけど…

でも、昔のことはいいや…忘れよう…今は、このクラスでどうやっていようか考えないと…

副委員長は、授業中怯えていた…

そっと隣を覗き込むと教科書にたくさんの悪口が書いてある紙が挟まっていた…

ノートとかに書くとばれるからこうやって紙に書くのか…

随分、卑怯な手使うみたいだね…猫かぶりの委員長さん