大人オリジナル小説

Re: ―ライト―行き着く先は、光?闇? ( No.1 )
日時: 2011/11/26 23:19
名前: 蓮

[四月] 一頁

僕の父親は、人を殺めてしまった。
父はトラックの運転手で、歩行中の女性を轢いてしまったんだ。
女性はあたり場所が悪く、即死・・・。

雷斗の親は人殺し

大きな文字で黒板に書きなぐられている。
僕は黒板を消し、席に着いた。
無論、机の上には死ね、等かかれたノートなどが大量。
・・・もう、涙は出てこなかった。

――僕の名は星名雷斗(ホシナ ライト)。高校一年生だ。
別にそんな素晴らしい優等生でもなく、平凡人で。
けどね。
父さんの事故のせいで僕は平凡人じゃなくなった。
・・・『人殺しの子』。

父さんが人を殺してしまったのは、四月一日。
エイプリルフールの日だから、嘘だと思ったけど・・・。
コレは、現実。
嘘なんかじゃ、無い。

――そして、四月二日。僕へのいじめが始まった。
学校に登校するなり毎日かけられる掃除後の水。
毎日盗まれるノート。
学校に居る間は廊下を歩くたび引っ掛けられる足。
テストとなると筆箱の中身は、無い。
下校時刻になると殴られたりする、自分自身・・・。

そういえば、この前は意味不明の薬で1週間睡眠状態になったっけ・・・?

「雷斗、お前まだ来てたのかよ?」
「・・・。」
僕は何も言わない。
彼の名は柊李或(ヒイラギ リアル)。
『雷斗いじめ』のリーダー。

柊は言う。
「なんか言えよ。」
・・・知るか。勝手に言ってろよ。
・・・・・・・もう、どうでもいいから。
すると柊は下を向いた僕の髪を引っつかみ顔を上げさせ、言った。
「まぁ、いい。今日はお前で実験するからな。劣等(レットウ)、白井(シライ)。」
僕は引っ立てられていった。

行き先は、理科室だろう。

案の定連れて行かれた先は理科室だった。
机の上には薬とか。きっと、飲んだら非常に『ヤバイ』ことになる
薬がね――

沈黙が訪れて、3分。
手袋をはめた柊が何らかの液体が入ったビンを振った。
・・・第二リーダーのような二人、劣等と白井が僕を押さえつける。
別に?押さえつけなくてもね・・・?
逃げないよ。僕はね。君達が僕をいじめたいのならいじめたらどう?

――だってそれは僕が悪いからでしょう?
――僕が君たちに何の危害も加えていなければ・・・何も無いんでしょう?

内心、いじめられても別にいいと――
思っていたかもしれない。