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小学4年生のころ。
だいぶ物心も付き始め、お互いに友達もでき始めた。
一方、満里奈は性質の悪い友達に恵まれてしまったおかげで、
昔とメッキリ性格が変わってしまった。
それと同時に、小4から、私へのいじめが始まった。
「満里奈…私の体育館シューズ…知らない?」
「知らないわよ。自分で探せば?」
クスクス笑う周り。
それに交えて甲高い笑い声をあげる満里奈。
「…今日、体育館で体育なのに……」
立ち尽くしていると、
「あ、そーだ。ねぇ遥」
「何、満里奈…」
「体育館シューズ。ごみ箱に捨ててあったよ」
吐き捨てるように言うと、集団で去って行った。
「……満里奈…」
やっぱり、満里奈が隠したんだ。
バレバレだよ。私は騙せない。
幼なじみだよ。それぐらいお見通しだし。
体育館シューズだけじゃない。
他にも色々あった。
ノートに落書きとか、鉛筆おられてたりとか。
でも中学に入って、満里奈の行動はヒートアップしていった。
「おはよ、皐月」
「あ、おはよー遥」
そう、私は中学に上がって東 皐月という少女と仲良くなった。
「昨日ねー、やっとドラクエクリアしたんだぁ」
「そうなんだ。ラスボス強かった?」
「うんっ何回死んだことかだよ…あはは」
「へー。そんなにか」
別に親友とかじゃなかった。
ただ、一緒にいると落ち着くし、何しろ楽しかった。
でも、そんな人を私の周りに置く事さえ、満里奈は許さなかった。
満里奈は、ありとあらゆる手を使い、
私から皐月を離そうとした。
結果、皐月はアッサリと満里奈にだまされ、
私を裏切る形になってしまったのだった。
一緒にいる人もいなければ、私をミカタする人もいない。
私は孤立した。たった1人、このクラスで。
満里奈は、私を材料だとしている。
そして、満里奈のおかげで、現在中2の私は、中1の時で、学年全員を敵に回してしまった。
満里奈が嫌うものは、みんなが嫌い、
そして、満里奈が無視するものはみんなが無視する。
それに反する者は、満里奈の玩具として扱われた。
要するに、いじめられたのだ。
「満里奈ぁ、今日金曜日だよ。そろそろ出さないと先生もさすがに怪しむんじゃないかなぁ」
「確かにそうかもね。じゃ、出しにいこ」
「あ、満里奈ぁ、出した後にプールに落とすっていうのはどう?」
「いいね、それ。実行ケッテー」
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