大人オリジナル小説
- Re: Re:愛してる ( No.23 )
- 日時: 2012/03/10 20:17
- 名前: おかゆ
「市川ー」
「・・何?」
移動で美術室へ行く途中、伊藤が後ろから呼んできた。
「なんでメール返信しなかったの?」
「え、アレのどこにする要素があったの?」
ありがとうとでも打って欲しかったわけ?偽善者なの?
そんなことは言わず、ただ相手が次に言う言葉を待つ。
「・・別にそういうわけじゃないんだけど・・もしかして市川、メールとか嫌い?」
「いや・・嫌いって訳じゃないんだけど」
「まぁ急に送った俺も悪かったわ。ごめんなー」
「・・・なんであんたが謝るのよ」
「なんとなく」
「・・・私と話してるとあんたの株がさがるよ」
「そんなの気にしてんの?」
「だってあんた、人気者じゃない」
「・・・・・、まぁ株とかどうでもいい。俺は」
『じゃぁ先行くわ』といって伊藤は先に美術室へ走っていった。
「・・・・(偽善者)」
私は心の中でもう一度つぶやいた。
しょせん自分が危ない目になったらばっさり切り捨てるんだよ。
・・・・そんなもんだよ。
私はゆっくりと考えながら美術室へむかった。
『瑠璃、話しがある』
昼放課、私が楽しくチャットをしていたメールが来ていたことに気がついた。
差出人は――・・麗華。
「・・・・今頃話し・・?」
何故?またグループに入ってとかどうとか・・?
『今日の帰りに西にあるトイレで話さない?』
「・・・・トイレ」
西にあるトイレ・・そこは薄暗くあまり人が通らない場所だ。
「・・・楽しい話になりそうで・・」
本日何度目かのため息をついて携帯を閉じた。
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