大人オリジナル小説
- Re: Re:愛してる ( No.43 )
- 日時: 2012/04/08 21:04
- 名前: おかゆ
「―――――・・は?」
思わずカバンを落とす。
「・・、あっ、じゃぁねぇ。本当にありがとう!理紗」
それに気づいた麗華はもう一度、わざと私に言い聞かせるように『理紗』といった。
―――・・逃げろ。
私の頭の中で警報。本能的な何かが、脳全体が、体中のすべてが、『逃げろ』と叫んでいた。
「あれー?瑠璃じゃん。この間のこと、私全然気にしてないからね?」
わざと皆に聞えるように言った。
「私もビックリしたけど、多分瑠璃気が狂っちゃったのかな?色々あったもんね?」
作ったような声。
「・・・お前、今・・理紗、て・・言っ、」
あぁ、嫌な予感しかしない。
言葉が浮かばない。
「え?理紗?あぁ!!理紗ね。瑠璃も仲が良かったじゃん」
「・・・何で知ってるの?」
「えー?覚えてない?」
悲しいな。
なんていいながら笑う。今日の麗華違う。
「・・ま、無理もないか。あんた理紗にべったりって感じだったしぃ?」
急に声のトーンが低くなった。
誰にも聞えないように、私の耳元でささやく。
「・・・?」
逃げろ。危ない。
「あたしとあなたと理紗、実は同じ中学校だったって事、知ってる?」
危険だ。危ない。
「言いにくいんだけどね?」
逃げろ。
「私、理紗をいじめた主犯なの」
「――――・・!?」
危ナイカラ。
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