大人オリジナル小説

ReRe:愛してる ( No.47 )
日時: 2012/04/17 22:00
名前: おかゆ


なんで?

「―――!!」

なんでだ?


「―――――――!!」


私が過ごしてきた高校生活は、友達は、グループは全部――・・


「―――・・っ!?」


突然胃からこみ上げる何か。

口の中がすっぱくなって思わず近くの手洗い場に駆け込んだ。



「―――っ、ハァ・・ハァ・・」


水で流して処理をした。




「――――!!」

もう一度大声で泣いた。



今まで理紗がどこかで幸せに生きていると思えば頑張れた。

なのに――・・



「・・・・っ!!オエッ――・・ハァ・・ハァ・・」


自分のせいで理紗がまだ苦しんでいるのなら・・・



「・・・っ・・」


自分が今までやってきたことはなんだったのか――?



「―――・・市川!!」

どこか聞き覚えのある声。

「・・!?お前、その顔・・・、とりあえず資料室に戻るぞ!お前叫んでたろ、声が遠くからでも聞えた」

そして―・・伊藤は私の手を引っ張り資料室へ連れて行った。



「なぁ、お前どうしたんだ・・?」

どうやら伊藤は最初からは見ていなかったらしい。

「・・・林だろ・・?・・なんで急に林の首なんか・・」
「・・・・、」

理由はいいたくなかった。

言ったら今までの自分を否定するようで―・・

いや、




もう自分は――・・



「・・・・・かな・・」
「は?何言って・・もう一回、」





「・・殺してもいいかな・・、」



「・・・・え?」
「・・私・・許せないの・・」
「おい・・いくらなんでもそれは―」
「違う」


私はゆっくりと首を横に振った。



「自分・・自分を殺しても、いいかな――・・?」
「――!?」





――・・自分は、どうしようもないクズ人間だ。