大人オリジナル小説
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【自分投票】 ( No.145 )
- 日時: 2013/02/28 18:14
- 名前: 黒猫ミシェル
【クリアドロップ様と素海龍様登場!!】
「ご主人様、お電話ですよー」
「誰からですか?」
ふわふわした栗毛色の髪の、メイド服に身を包んだ少女が主人を呼ぶ。
その手に握られているのは、いまいち機能が良くない昔の電話だった。
「さぁ?ご主人様のご友人だとか仰られてますけど」
「そう、誰でしょう…」
電話に手を伸ばした瞬間、あの音がした。
ピポッ……ツーツーツー
「あ…」
「スカルさん、あなたは本当にドジですね…」
呆れたような溜息を、綺麗な碧眼に金色の髪を持つ主人がはいた。
豪華な装飾の施された長椅子に腰掛け、紅茶をすする。
「それとも、その人はスカルさんの嫌いな方でしたか?」
「…バレちゃいました?」
「まぁ、長い付き合いですから」
「怒らないんですか?」
キラリと女主人の目が光る。
それをみたスカルが、嫌そうに顔をしかめた。
「今日のオヤツ、禁止ですからね!!」
「そんなことだろうと思いましたよ…」
「スカルさん、古い友人っていうのは本当ですか?」
「教えませーん。あ、そのカップ自分で洗ってくださいね」
ヒラヒラと手をふり、メイドであらざる言葉を言うスカル。
そんなスカルに、クリアはまた溜息をはいた。
「それにしても…あの電話は誰だったのかしら?」
★☆★
「何よッ!!いきなり切る何てサイテーっ!!」
新しい受話器が無残に壊れる。
そう、クリアに電話をかけたのはこの優希だった。
イライラと枕を殴りつける。
「アタシ、あそこのメイド嫌いなのよねぇ。あの態度、あの人形みたいに整った顔、あの態度、あの口調に態度、本当にイラつくわぁ!!」
如何しようかしら…。
これじゃ洸大の頼みを叶えられないじゃないッ!!
「如何しようかしら…」
枕が、裂けた。
【ごめんなさい。二人の容姿が分からなかったんです!!】
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