大人オリジナル小説

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【自分投票】 ( No.160 )
日時: 2013/03/23 09:39
名前: 黒猫ミシェル

「君達をほおっておけなかった、からかな?」

「…そう」

優しく微笑む洸大に、良い人だ何て思ってしまう。
麗華の婚約者でも、麗華と違って善人何だと。

「ありがとうございます。私…危うく桃子さんを…手にかけてしまう所でした」

「……。何でそんな事をしたの?僕で良ければ話してくれない?」

真剣に目を見つめてくる洸大には、何でも話したくなった。
麗華の酷さ、桃子さんに優しさ。
桃子さんが言っていた、麗華が自分よりしただっていう話。
桃子さんの友達おこと…。

「聞いて…もらえますか?」

「 もちろん 」

★☆★

「それで私、ついかッと…。最低ですわね」

「そんなことないよ。仕方のないことさ」

「でも…」

「大丈夫。桃子さんだって分かってくれるよ」

何だろう。
この感じ、どこかでもあった。
洸大と話して行くに連れ、その疑問は大きくなっていく。
傷付いていた私に、優しい言葉だけかけてくれた…桃子さんに、似てる?

「洸大さんは…優しいんですのね」

「僕?」

「ええ。…私が傷付つく様な事は言わないでくれている…違いまして?」

「…まさか」

ニッコリと笑かけられ、頬が赤くなった。
ドキドキと胸が高鳴る。
…麗華の、婚約者に。

「…んっ…」

「桃子さん!?気付いたんですのっ」

「お姉様…」

「本当にごめんなさい!!私、私、桃子さん…友達がいるって、嫉妬…」

「良いんですのよ」

洸大と同じ微笑みを浮かべる桃子に、安堵する。
ギュゥっと身体を抱きしめた。

「桃子」

「お姉様…」

そこに声がかかる。

「良かったね、佳菜子さん」

「…っ洸大!?」

桃子の驚く声。

「あ、桃子さん。洸大さんが桃子さんを助けてくれましたの…」

「麗華の」

「でも、優しい方ですわ…」

「そんなことないよ」

謙虚な洸大さんに、トクリと心が疼く。

「お姉様?」

「?」

「桃子、洸大さんと話してきますわね」

「え、ええ」

お礼をここでいうのが恥ずかしいのだろう。
少し顔を赤くして、洸大の手を引っ張っていった。
それに、ズキリと心が痛む。

「何か…嫌」