大人オリジナル小説

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【自分投票】 ( No.163 )
日時: 2013/04/03 15:09
名前: 黒猫ミシェル

【ゆかり】

最近優奈ちゃんの様子がおかしい。
優奈ちゃんは笑っているつもりだろうけど、私は親。
何が演技でどれが演技じゃないくらい見分けられる。
自信がある。

「どう思う?」

「そうですね…反抗期では?」

「まさか。優奈ちゃんに限って」

私の信頼してる部下、もとい義弟に相談を持ちかけた。
私は相談とか心配などとはかけ離れた存在だと思っていたけど、違ったみたい。

「いつものゆかり義姉さんらしくないですね」

「そう?」

「そんなに心配しなくても大丈夫です。優奈さんを信じてあげてください」

「そうね。私の自慢の娘だものね」

足を組み替え、紅茶をすする。
この義弟がいれた紅茶は相変わらずとても美味しい。

「時に、ゆかり義姉さん」

「何?」

「あの件はどうなっていますか?」

「ん?…あぁ、あれ?大丈夫よ。何も問題ないわ。だからその怖い顔をやめなさい」

眉間にシワを寄せた顔で私を見ていた弟は、ハッといつもの表情になった。

「すみません…あいつの事を考えると、虫酸がはしって…」

「仕方ないわよ。その聞こえない片耳、あの子のせいなんでしょ」

「はい…」

「あなたには感謝してるの。聖花さん、とても気に入っているわ」

「それは良かったです」

そう。
聖花さんが私のペットになれたのは、義弟が深く関係している。

あの場所に良かれと思って聖花を置いたのは洸大だが、それを無にしたのはこの義弟だった。
麗華を誘き出す為の餌が必要で、それを用意してくれた。
私たちの利害は一致していて、私は麗華さんをペットにしたい。
義弟はその麗華さんを愛してる洸大が目的だった。
自分を始めて負かした男に、侮辱した男に、片耳を聞こえなくされた男に、復讐がしたい。
だからお互い協力する事に、握手をしたのだ。

「僕は絶対に洸大に復讐をする。あいつが愛してやまない麗華さんを、あなたのペットにする。僕がそうされた様にね。愛した女性が誰かのモノになる苦しみを味あわせてやりたいんです。僕はあいつをペットにします。そして屈辱を与えて、耳を聞こえなくして…痛ぶってやりますよ」

「そうね。それが良いわ。あの子の屈辱に歪む顔…見て見たいわ。調教した洸大さん、私にも見せて頂戴」

「ええ、もちろんです。義姉さんも、洸大の前で麗華さんを、虐めてやって下さい」

血はつながっていないのに、二人はどこか似ていた。
今洸大が何をしているか、優奈が何をしているか知らない二人は仲良く微笑む。
自分の願望が叶うのを夢見て。