大人オリジナル小説

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【自分投票】 ( No.167 )
日時: 2013/04/08 08:43
名前: 黒猫ミシェル

「・・・っ」

「ご、ごめん!!で、でもこれで少しは、痛みも引くと思うよ」

「うん。・・・ありがとう」

背中に幾つもの蚯蚓張りが出来てしまっている痛々しい身体を、子供達は悲しげに見ていた。
こんなことをされるのは今日に始まったことではなく、ゆかりが出かける日は大抵子供達の誰かが犠牲になった。

「俺・・・さ、もう我慢できねぇよ」

「結城くん?」

「仲間が何回もあんな目に合わされて黙ってられるかよ!!」

(原田)結城。
親が原田カンパニーの社長で何不自由ない生活を送っていたが、ある日倒産。
お金に困っている両親を助けるべく、ゆかりの子供にならざるを得なくなった。
正義感が強く、頭が切れ、もともとゆかりに狙われていた。
会社が倒産したのはゆかりの影響だと気付いている。

「でも結城」

「なんだよ、聡子」

「私たちにはどうすることも出来ない。そうでしょ?」

(佐倉井)聡子。
有名外科医の娘。
精子バンクを利用して造られた試験管ベイビー。
天才的な頭脳や容姿はそのためで、ゆかりはそこを気に入っている。

「いや。出来るぜ」

「どうやって?」

「ここにいるのはさ、皆何かしらの事ができる、いわば天才の集まりだろ?」

「まぁ、そうね・・・」

心配そうに話を聞いていた仲間が、興味深そうに身を乗り出してきた。
ニヤリと、結城が笑う。

「そんな俺らがさ、本気だしてここの連中に負けると思うか?」

「思うはずないでしょ」

それには、子供達全員が笑った。