大人オリジナル小説

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【自分投票】 ( No.169 )
日時: 2013/04/21 14:01
名前: 黒猫ミシェル

『良いよ、協力する!』

『あたしも』

『・・・僕も』

コトリ。
ヘッドフォンを置き、優奈はほくそ笑んだ。
あの部屋に盗聴器を仕掛けてあるとは知らずに、奴隷たちは好き勝手喋っていた。
全ては私の予想通り。
いくらあの子達が天才だとしても、真の天才、私の前では馬鹿当然よ。

「後はお母様がどう動くかが問題ね。・・・でも、」

ズキリと、胸が痛んだ。
いくらお母様を私に向けさせるためとはいえ、これは立派な裏切り行為。
もし、お母様が知ってしまったら?
この計画がバレてしまったら・・・お母様は私をけして許しはしないだろう。

「大丈夫、大丈夫。私は、大丈夫なんだから」

お母様が昔、私がまだ小さかったときに言ってくれた言葉。
緊張のあまり泣き出しそうな私に、言ってくれたの。

《優奈ちゃん大丈夫よ。私が付いているんだから、何も心配にする必要はないわ》

そう。
あの時の大好きなお母様を取り戻すために。
私はお母様を裏切るの。
お母様がいけないんだから。
だから私は・・・大丈夫。