大人オリジナル小説

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【自分投票】 ( No.179 )
日時: 2013/08/23 22:58
名前: 黒猫ミシェル

「お友達?お友達ですって!?」

「はい」

「あり得ないですわ!あんな方とお友達になどッなりたいはず有りませんわ!!」

取り乱す麗華様。
私はただ見つめるだけ。

「麗華様、素直になられて下さい」

「わたくしは、わたくしは、もうお友達何て作りませんわ!!」

「…ぁ」

麻衣は何も言えなかった。

「あんな関係、わたくしには必要有りませんわ!!信じていた方に裏切られる何て…もう、もう…味わいたくないですわッ」

「麗華様、私、私は…」

「何もおっしゃらないで下さる?」

冷たい声が響く。

「良いですわ。お友達にして差し上げますわ」

「ぇ?」

「勘違いしないで下さる?麻衣が言ったからじゃありませんわ」

ツンっと横を向く。

「あの特待生を監視する為ですもの!」

「麗華様…」

少し顔を赤くした麗華は、とても可愛かった。
静かな空気が漂った。

この時麗華は、まだ。


何も、気付いていなかった。


自分の婚約者がしている事も。


聖花の主人も。


影で動いている敵の事さえ。


何かが、大きく変わろうとしていた。