大人オリジナル小説
- Re: 奴隷の幸せ。【リクエスト受付中】 ( No.194 )
- 日時: 2014/04/12 00:06
- 名前: 黒猫ミシェル
【言わ猿】
「生んでやったんだからありがたいと思いなさい」
母親に、こう言われたことがあった。
「別に生んで欲しいとか頼んだわけじゃないし、やったとか何様なわけ?
お前らがセックスして勝手に作ったんでしょ?子供なんてそのおまけじゃん?ありがたいとか思うわけないし」
私はこう言いたかったけど、言わなかった。
いや、言えなかった。
絶対に怒られるし、殴られると思ったから。
母の台詞にムカついて、でも暴力に怯えて、何も言い返せない自分が嫌だった。
「俺が稼いで食べさせてやってるんだぞ?何もしてないお前が俺の言うことを聞くのは当たり前だろ?何のために生んだと思ってるんだ?俺のいうことが聞けないなら出てけ!」
父親にはこういわれた。
「何もしてないって学校いってるじゃん。それが私の義務でしょ?中学生なんだから。働けないし。てか私を生んだんだから面倒みろよ。それがあんたの義務でしょ。親の義務。何のために生んだとかしらないし。知りたくもないし。生んだからには最低限の面倒は見ろよバカ」
もちろんこの言葉は父親に言わず、心の中に押し留めた。
父は母の数倍怖い。
母も怒るとたまに手は出るが、父は怒るとすぐに手が出る。
父が怒ったときは、ただただ謝っていたほうが利口だ。
うちは父しか働いてない。
母は専業主婦だ。
当たり前だがお金をもっているのは父。
「お前にはなにもかってやらん。小遣いもなしだ!母さん、こいつには何も食わすな!」
こう言われてしまっては、私は何もできない。
友達と遊びにいくこともできないし、空腹を満たすこともできない。
だから私はただひたすら謝るのだ。
学校では誰の悪口もいわず、常に笑顔を心掛けている私。
「沙織って、嫌いな人いないでしょ?私沙織が怒ってるところ見たことないもん。ほんと、沙織は優しいよねぇ」
良くこういわれたが、ハッキリ言おう。
嫌いな奴はめちゃくちゃいる。
むしろ好いている子のほうが少ないくらいだ。
沙織云々を言っているそいつのことも、私は大嫌いだった。
誰にも言わないけど。
まぁ、私が何を言いたいかっていうと、思ったことは考えてから口に出すべきってことかな。
学校はそれを学ぶ良いところだよ。
もちろん家も。
兄弟や口うるさい親がいればなおさらね。
時々ストレスたまりすぎてヤバいときあるけど、それは大人になったら必ず通る道でしょ。
早いうちに慣れておいた方が良いよね。
って思うことで納得させると良いよ。
私がいいたいのはそういうこと。