大人オリジナル小説

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。 ( No.54 )
日時: 2012/07/20 12:29
名前: 黒猫ミシェル

「こ、これは…どう言う事ですのぉーッ?」

朝早く、塵一つ落ちていない教室に、聖花の声が響いた。

「どうもこうもありませんわ、聖花さん」

「い、嫌ですわぁー。私達、お友達ですわよねッ?」

若干引きつった嘘笑に、甲高い声。
冷や汗をダラダラと流しながら、聖花は麗華の前にいた。

「ええ。でも残念な事に、そうお思っていたのはわたくしだけでしたわ」

「なっ!!…い、今もお友達ですわよぉ!?」

「あら?では、あの方が嘘をお付きになったのかしら?」

あの方!?
そう目をキョロキョロ動かす聖花を、麗華は嘲り顔で見下した。

「出て来て下さって結構ですわ。…洸大様」

「洸大様ッ!!?」

目に見えて動揺した聖花の前に、困った顔をした洸大が現れた。
その洸大の腕に、まるで見せつけるように、麗華が腕を絡める。

「洸大様、お話してあげまして?」

「う、ん…。」

チラリと聖花の顔を一瞥してから、洸大は喋り始めたーー。