大人オリジナル小説

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。 ( No.75 )
日時: 2012/08/06 18:05
名前: 黒猫ミシェル

「ほら、聖花。さっさと出て行ってくれないかな?この学校が汚れちゃうからさ」

「…です、わね。さっさと支度なさい、聖花」

「あ"ーッ!!?ぅ、ぁ、ヤ…っゥ!!」

「麗華ちゃん?どうかした?」

目の焦点は合っておらず、涎をまき散らかしながらを転げ回る聖花。
麗華の声がそんな聖花を見て沈んだ様に聞こえたが…。
洸大が声をかけるともう気然とした声に戻っていた。

「いいえ。何でもなくってよ」

「う…あ…あ"ぁっ!!?」

「あーあ。壊れちゃったかな?やっぱり人体実験に使うのは可哀想だったかなぁー。ね…麗華ちゃん?」

「いいえ。わたくしを裏切ったんですもの。当たり前の処置ですわ」

「…そうだね。じゃあ聖花は、僕が適当に処理しておくよ」

事も無げに言う洸大を、麗華は睨んだ。
聖花形に俵担ぎで去ってゆく、洸大の後ろ姿を。
そして静かに、告げる。

「洸大様?わたくしを裏切る事は許しませんわよ?」

「…。?」

「洸大様は、一生麗華の、奴隷なんですから」

「もちろん…分かってるよ、麗華ちゃん。僕らはずーっと、ね?」

洸大の答えにニコリと無邪気に微笑み、麗華は教室に帰っていった。その笑顔は、老若男女問わず虜にしてしまう様な、毒の微笑み。自分と言う美しき薔薇を、茨によって守っているように…。一回入れ込んだものはけして離れる事の出来ない蜘蛛の糸。暗く、仄暗い、醜く歪んだ心を隠し、奥に潜んだ傷跡を覆い包む蝶の羽。

「でもね、麗華ちゃん。茨にだって蜘蛛の糸にだって…欠点はあるんだよ…」

洸大は、麗華よりも艶やかに微笑んだ。